私が勤めていた頃、店長が一番恐れていたことは何の気まぐれだかレコ芸の推薦盤に
(主にヨーロッパの)インディーズ系のディスクが推薦を受けることでした。

あわてて、枚数を確保に走るのですがそんなに大量の注文に応じれるだけ国内の卸にあるはずもなく、
直接製造元に連絡してみても大抵は在庫切れで悪くすると何ヶ月も待たねばなりませんでした。
当然、お客さんは怒ったり、がっかりして帰られるのですが、当に迷惑な話でした。

店長に言わせると、あれは手の込んだマイナーレーベルに対する嫌がらせ、あるいは
潰しにかかっているのではないかとのこと。
私はよくわからないままに、店長の赤目つった顔をみながら
「この商売も楽じゃないんだなあと」なんて他人事ながら眺めていました。