ハイフェッツ(17歳)のデビューコンサートを聴きに来ていたエルマンは休憩時間に
同席のゴドフスキーに「ここはばかに暑いねえ」(ハイフェッツは皆がこれほど熱狂するほどの
演奏家ではないだろう、という意味)と愚痴を言った。
ゴドフスキーは「ピアニストにとってはそうでもないさ」と答えた。

ゴドフスキーはエルマンの発言をすぐさまハイフェッツに伝えたので
翌日エルマンからデビュー成功の祝いの電話をもらったハイフェッツは
ぶっきらぼうにこう返事をした。「僕はいつでも成功しているよ」
ここで会話は終わった。(伝記より)