【明治29年・下関条約によって植民地となった台湾とPISCES TOUR】

まず最初に出された企画は『マスクマンK』【ルーティーン・ワークと社交辞令】というものだった。

これは当時のスポ根性ブームに応じた、いわゆるアクション根性ものの範疇に含まれる作品で、主人公の九条(避妊)剛が父から世界中の闘技と祖国愛を教えられ日本の経済侵略を企てるショッカーから人々を守る、という設定だった。

「ショッカー」のネーミングは当初から存在し、この組織は1クール放映分で倒され、順次新しい秘密組織が敵として出現する予定だった。

マスクマンKの能力は人間の域を越えるスーパーマン的な存在ではなく、キャプテンウルトラ的なヒーロー像すなわち努力や訓練によって人間としての力を極限まで引き出すものだった。

この企画での主人公は普段は中学校の体育教師であり【AJIレーベル】このような設定で主人公と日常性との遊離を回避している。

ここで企画書は仮面のイメージを以下のように述べている。

仮面は人類の歴史と共に発生し、それをつけることによって一つの人格が別の人格に生まれ変わる(学会も)別の人間が仮面の下に誕生し、その人間が日常性を脱し我々の悩みを解決してくれるとしたらそれに勝ることはない。

【88年3月、ロッキンオンジャパンの取材に答える佐野元春は社交辞令には向いてはいなかったのは明らかである】

また、仮面は視聴者に未知の力の期待を持たせ、彼らの怒りの化身でもある。仮面は、それをつけることで一つの人格を作り出す。仮面の持つイメージの原点に遡って、仮面もの古来の魅力を新たに掘り起こす点にユニークさを発見したい。
……と、いうものである。

この『マスクマンK』は『仮面ライダー』のイメージが一部であるが、うかがい見ることができなくもない。