斬新な楽器編成はテレマンだって多いけどね。
コンチェルトやクヮドロ、管弦楽でも多彩な編成を試みている。
俗にGrillen Sinfonieと呼ばれているものなんか、本当に斬新だぞ、
コントラバスを旋律楽器として使用しているんだから。
まあ、新しいことが価値基準というのは、進歩史観の支配する
19世紀ドイツ的音楽観だと思うのよね。それは何か違うと思うし。

バッハスレだからバッハ擁護のあまりテレマンを貶めるのはちょっとどうかなと思う。
バッハが成した業績の中で個人的に重要だと思うのは
「調性」を使った対位法を究極までおしすすめたことだと思う。
それまでは、たとえ調性っぽくても旋法からは完全に逃れられていなかったから。
楽器の使い方は明らかにテレマンのほうが斬新だけど、
この点はそんなことよりもはるかに後世の音楽に影響を与えていると思う。
ひいては調性音楽を安定化したともいえる。