>>425
トスカニーニの扱いに関しては、アメリカ政府の思惑もあったと思う。

第二次大戦に対する厭戦気分の強い(元々が、モンロー主義のお国柄)アメリカ本国においては、
トスカニーニほど反ファシズムのイコンとして使い勝手の良い存在は無かったように思われる。
それに、NYPやNBCでの活躍によってトスカニーニの名前は、少なくともアメリカの知識階層には
知れ渡っていたし、トスカニーニ家も合衆国内に豪邸を持っていたはず。
だから、トスカニーニについては、イタリア国籍保持のままアメリカの市民権を与える、
という扱いだったんじゃないかな?
ワルター・トスカニーニ以下の世代になると、何らの躊躇もなくアメリカ国籍を選択したと思うが、
でも、父親がイタリア独立運動の闘士(を気取っていただけ、という話もあるが)だったアルトゥーロにしてみれば、
イタリア国籍を放棄するという選択肢は無かったんじゃないかな?