【毒舌】宇野功芳【クラシック評論家】Part2
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0672名無しの笛の踊り
2009/07/27(月) 16:54:23ID:D3sD+qMnBy naorinsan (福井県) - レビューをすべて見る
数多い宇野本の中でも、私はこの本が一番好きです。
宇野先生が演奏家について網羅的に評価をした唯一の本であるとともに、宇野先生の音楽に対する熱い思いや信念がそこかしこに溢れています。
以下、いくつか私の好きな箇所を挙げておきます。
「指揮者というのは、ただ棒を振っているだけのように見えるが、実は指揮台に立っただけで、オーケストラの音色を変化させてしまうほどの力があるものなのだ。
(中略)浅薄な人間が立てば浅薄な音しか出ない。
深みのある人間が立てば深いひびきがする。
ほんとうに不思議な事実なのである」(本書47頁。フルトヴェングラーの項)
「作品のいのちは、演奏家の主観を通してしか出てこない、と僕は信ずる。
その主観が安っぽいか、高貴・深遠であるか、のちがいがあるだけなのだ」(本書48頁。フルトヴェングラーの項)
「終楽章のコーダに連続して現れるオクターブの音階が、華麗なグリッサンドで弾かれるなど、あまりに個性的ではあるが、クラウスの表現のそこかしこに、
ベートーヴェンはああも書いたのか、こんなひびきも創造したのか、という発見のよろこびが輝いていたのを、僕はけっして忘れることが出来ないだろう」(本書151頁。リリー・クラウスの項)
この本が現在古本でしか手に入らないというのは残念ですが、ぜひ今のうちに入手されることをおすすめします。
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