オイストラフ&クレンペラー盤の、大河のようなスケール感!

クレンペラーがつくる交響曲的な音楽の伽藍に響く、
悠遠な息遣いのオイストラフの歌。

メニューイン盤は、若々しい霊感にあふれていた。フルヴェンはそれを誠実にサポートした。
結果、彼らの心情の一途さは、楽曲を一本筋な単色な無彩色なものにまとめあげた。

オイストラフのブラームスは、もっと心情が複雑で変化に富んでいる。様々な感情が、様々な模様を綾なしている。
第2楽章を聴き比べると、2人のスタンスの違いは明白だね。

おれは、ブラームスって男は、(師匠シューマンの未亡人に対する感情にも見られる通り)非常にアンビバレントな心の持ち主だ、と思う。
その意味で、オイストラフの解釈により共感を覚える。

ジネット・ヌブーの演奏は、メニューイン寄りじゃないかな