と言うか、ピリオド奏法こそ正に優れて二十世紀(後半)的演奏法
であると言えるだろう。
後世の音楽史家はおそらく「20世紀(後半)はピリオド奏法が大流行
した時期であった」と総括することだろう。

21世紀に向けて20世紀的奏法へのアンチテーゼを打ち出したかった
のであればむしろ、「21世紀は新ロマン主義演奏の時代だ!」とでも
提唱して、ヴィブラート全開、指揮者の主観的テンポ・ルバートや、
かつてのメンゲルベルクばりのロマン主義的バッハ解釈への復帰などを
唱えた方が、まだしも20世紀へのアンチテーゼ、「未来のための演奏論」
としての一片の価値があったことだろう。