俺も、ヘンゲルブロックは演奏は、イマイチ好きになれない。

受難曲が人間の感情を鋭く抉っているのに対して、ロ短調ミサには自然の調和を感じる。

ところが、ヘンゲルブロックの演奏は、確かに巧いんだけど、舞台芸術的というか、
「聴かせる」ための演出が各所に散りばめられているような感じを受ける。
それは、もちろん効果的なんだけど、同時に演劇的な作為を感じてしまう部分がある。

単に個人的な好みだけども、ロ短調ミサは、祈りが自然に音楽に昇華したような演奏であって欲しい。
「同じ人」と言われるのはイヤなので、敢えてお気に入りを書いておくと、
録音で言えば、レオンハルトの演奏はかなり俺の理想に近い。
ヘレヴェッヘも録音の問題はあるが、聴くといつも満たされた気持ちになる。