いつマーラーの音楽が鳴るのかな?と思って辛抱して最後まで聴いていたが
とうとう最後の最後までマーラーの音楽が鳴らなかった一夜だった。

やりたいこと、やろとしていることは、想像でだいたい理解はできるのだが
それを実現するには指揮者の音楽の成熟度が未熟で15年早いという印象だった。

無理に遅くして演奏しているのがはた目にも分かってある種痛々しく、かつあざとく、
なおかつ時々はその無理な流れに自分たち自身が耐えられなくなって普通なテンポに戻る。
そんな瞬間が多々あり、それをまた無理に遅いテンポに戻す不自然さが際立った。
そういう繰り返しで流れが停滞したり途切れたりが頻繁にあった。演奏者も少々やりづらそう。

遅いテンポで構築するのならそこを徹底的にきちんと最初から最後まで徹底していれば
演奏の解釈も面白い意味を持つものになったと思うゆえ、中途半端で消化不良の演奏だった。

東京公演での批評・批判、まさかそこまで酷いことはないだろうと思って臨んだ演奏会だったが
彼らの評は適切だなと思えるような結果だった。期待は悪いほうに裏切られた。

音楽に逆らうような演奏、まるで自然の引力や重力に逆らうような奇天烈な演奏で異空間がl際立つ。
生まれて初めて拍手を一切せずに即行で帰路に着いたコンサートだった。