アシュケナージはショパンではあまり意味がないが、
ベートーヴェンにおいて重要な要素を提示した。
「ちゃんと弾く」のがいかに難しいかを知ってる者にとって、
全部の音をしっかり鳴らせた意義は大きい。
こういう人は実はほとんどいない。

バレンボイムは確かに形は良い。ワルトシュタインや熱情は才能を感じさせ、
ギレリス的要素をほんの少し見せている。でも結局バックハウスの中身が
見えてくるにつれ、内容の濃さの違いが果てしなく大きいことが分かってくる。