重心が低いドイツ的な音に驚かされる。宇野功芳はこんな響きを大阪のオケで出していたのだ。
音楽は熱気を孕みつつ、たちまち膨れ上がり、ベートーヴェンが思い描いたであろう宇宙的な広がり、
広大深遠な精神世界が宇野功芳の指揮によって出現する。
音楽の進行は、それ自体が宇宙の創造と発展を見るが如き壮大さである。
この雰囲気はまさに異様だが、ライブならではの高揚が感じられるすばらしい演奏である。
しかも、録音の良さがさらにこの演奏の良さを引き立てているのが嬉しい。
ベートーヴェンその人が指揮をしているような印象を与える感動の名演。骨太、威風堂々の力演である。
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