もう被災して、オレの実家の街は志津川なので津波で壊滅してしまった。
ケーキ屋も魚屋も行きつけの定食屋も、志津川駅も、何もかにもがれきに
なっちまった。幸い親族は無事だったが、街の人々の営みや財産が一瞬に
してガレキとヘドロとゴミになってしまっていたのには、痛みで涙も
でなかった。

浩子さんの歌声を聴いて安らかに永遠に眠って目覚めなければいい
という後ろ向きなことしか考えられなくなってきている。

愛の歌が聴きたい。浩子さんの歌が聴きたい。生きる希望の歌が聴きたい。