大町陽一郎氏によれば、1970年代のカラヤンは「演奏がきちんと合っただけでは
おもしろくない。多少の乱れがあってこそおもしろい」と語ったそうです。
それに対して大町氏は「すべて合理主義に徹しているカラヤンが、芸術の面だけ
それより離脱しようとしている試みか」と分析しています。

1960年代〜1970年代の録音を聴くかぎり、なかなか僕にはカラヤンの言う
「乱れ」が聴き取れません。

今、聴いているのは1941年録音の『モルダウ』です。
あの混乱の時代にあって、夢見るように美しい。