昨日ポリーニを聴いてきました。30年ぶり3度めです。
ステージに出てきて四方に笑顔で会釈されたので驚きました。
前回はニコリともしないし、演奏会の最後に、観客数人がステージ下から花束を差し出したのですが、
睨みつけるような視線を送るだけで、受け取りませんでした。
前回、演奏はコンピューターのように完璧でした。一粒ひとつぶが宝石のようで、音の美しさに魅了されました。
完璧な上にも、もっともっと上を目指し続けるような緊張感でいっぱいでした。
昨夜の演奏は以前とはかなり変わり、ふわふわもやもやとした感じにおもえました。
しかし438さんが書いておられように、豊かさ暖かさ自然さが感じられました。
拍手に応えてアンコールを何曲も続けて弾いてくれることは30年前はありませんでした。
以前は冷たい鋼鉄のテクニックの印象でしたが、今回は血の通った暖かな演奏会でした。
でも、やっぱり、1970年代のあの興奮感激は、今回、ありませんでした。
ただ、一流だったのは70年代だけ、とは思いません。
成熟した巨匠の演奏だと思います。今もこれから一流だと思います。
歴史に名を残すであろう、超一流のピアニストを、若い時から聴くことができて幸せです。