>>292
なるほど、でも私は違う好みです。別の選択をします。

渡辺先生はあくまで自己のギター演奏を追求し、ギターの外には出て行かなかった方でした。
ポンセのレッスンの時、時間全部が、あるフレーズの音色とそのための独特なタッチだけでした。
間近で聴く先生の音は力強いと言うよりは意外と繊細な音だという印象です。
まあこの印象は、私がたぶん日本で最も力強いタッチで弾く一門に属していたからかもしれませんが。
渡辺先生はどんな難しいパッセージも完璧に弾きこなす技術を持ち合わせていた方ではありません。
むしろ完璧に弾ける曲を選んで、それだけを披露される、そういう人柄でした。

私は奏者と聴衆の両方の立場で、ギターやフルートなど、楽器への興味はそれほど強くありません。
それらを媒体にアウトプットされるものに興味があります。
ですから、ギタリスティックな演奏家よりユニバーサルな音楽家が好きですし、そうありたいと思います。

もちろん渡辺先生が傑出したギタリストであったことは否定しません。しかし、
現代のユニバーサルなギター演奏に比すと、パリコンの演奏も含め一時代のものだった気がします。