今日フィデリオ行ってきた。 結論としてはけっこう楽しめる公演だった。

やはりこのオーケストラのポテンシャルはすごいね。
ひとつひとつのパートがきっちりと自己主張しながらも
それでいてきっちりと仕事をこなしていて互いに混濁することがない。

全体的に重厚な力強い音がガンガン出てくるにもかかわらず各パートがよく聴こえるんだわ。
それでいてきれいに統一されていて楽団としてのカラーは明確。 ほんとうにすごい。

そして、怒り、期待、喜び、陰謀など、歌手の心理をオーケストラがよく描写することよ。
日本でこれほど濃密なフィデリオは聴けるものではないね。

小澤の指揮はムーティーとは正反対だね。
ムーティーのほうがモダンでドライであるのに対し小澤のほうが保守的でウエットだ。
きっちりと様式をまもっている。

今日の演奏を聴けばこの劇場がなぜ小澤を起用するのかがなんとなくわかる気がするよ。
おそらく伝統回帰じゃないかな。