>>73
> 「牧歌」と「逝ける王女のためのパバーヌ」はまったく趣きが違う音楽だ。
> 「牧歌」はきれいな曲で、洒落た感じもあるが、「パバーヌ」は典雅で
> 宮廷の雰囲気がある。

想像力貧困だな。
そんなものは演奏次第でどうとでもなります。

シャブリエの牧歌といえば、旋法和声で書かれた音楽の代表例として、
真っ先に挙げられるもの。
多少作曲をかじった人間なら、パヴァーヌの和声様式は
シャブリエの様式をラヴェルなりの方法で咀嚼した末の産物であることが
よく分かる。
(シャブリエよりも、かなり機能和声寄りの音感覚になっているところが
ラヴェルの個性か)

牧歌における、「陽気な」短旋法。
パヴァーヌにおける、「悲しげな」長調。

この中間的なニュアンスは、どちらも旋法和声によってもたらされたもの。
ドイツ機能和声の長短二元論的な音感覚とは著しく異なる。