あのフォンタナ交響楽団はどこへ行ったのか?

一昨年、鳴り物入りで誕生した、フォンタナ・フィルハーモニー管弦楽団、いつのまにか消えてしまった。
どだい、クラシックが商売になるはずがないのである。
立ち上げの張本人、中村祐一は関西でも知られた“仕掛人”だが、今回は見事に失敗した(雲隠れ中?)。

ところで、にわかの結成のため、集められた楽団員たちは、その後どうなったのだろうか?
わかっている限りでは大半が現在も活動中だが、中には挫折を味わい、『おくりびと』の主人公のように転職を余儀なくされたプレイヤーもいるに違いない。

コンサートマスターの寺西一巳はその後も健在だが、心中は穏やかではないだろう。
“一匹狼”的で独立指向が強い、ある意味“孤高のヴァイオリニスト”である彼にとって、千載一遇のチャンスを逃してしまったのだ。その無念は思いやるに忍びない。

できた当初から、潰れるのは時間の問題と言われていただけに、活動を休止しても誰も驚かなかったし、無視した。
それも悲しいが、いつの間にか忘れ去られていく、というのは本当に淋しい。

フォンタナについては、いつかもっと詳しく書きたいと思っている。