ショパンのピアノ曲全集ないし全集に近いものは、
アシュケナージ、フランソワ、ルービンシュタインなど、
一流の名ピアニストによる録音がある。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集は、
数えるのがバカらしいくらい、たくさんの録音がある。

シューベルトのピアノ・ソナタ全集も録音は多く、
その他の曲も含めた全集も、いくつかある。
特に最近ではダルベルトの全集録音の人気が高い。

ところがシューマンとなると、録音は特定の曲目に偏っていて、
全集やそれに近いものを録音するピアニストは珍しかった。
だから、昔はデムスの全集が貴重だった。
下手でも文句を言う人はあまりいなかった。

ところが、最近、フランスの名ピアニストである
ル・サージュがシューマンのピアノ曲全集を録音し始めた。
この全集が完成したら、デムスの全集の価値は大きく下がり、
安いだけがとりえになるだろう。