知られざる古典派をメインに語ろう
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0066名無しの笛の踊り
2008/08/30(土) 17:47:57ID:Tj7l3ZNG今のところ3作が聴けるが、どれもなかなか良かった。
作曲家本人の意思とは無関係に、グルック一派との対立派の親玉に
仕立て上げられたのは気の毒だが、こうした事情がなかったら
イタリアのオペラ・セリアとフランスのトラジェディ・リリクの混血
ともいうべきこれらの作品群は生まれなかったかも。
17世紀にリュリが付曲した台本の改作に付曲した『ロラン』
(1778初演)は、言葉はフランス語だが、ナポリ派らしい様式で作曲
されていて、技巧的で華麗なアリアが多く、個人的にとても楽しめた。
それが『トーリドのイフィジェニー』(1781初演)
になると様相が一変。フランスの趣味に歩み寄った結果かもしれないが、
アコンパニャートの重厚で劇的なレシタティフ、半音階の効果的な使用などに
よって、ナポリ派らしくないのはもとより、前衛的で18世紀のオペラらしくない
音楽に感じる。これには驚き。ライバルのグルックが同じ台本に付曲(1779初演)
し、両者成功したもののグルックのほうが成功度で優ったというが、
その原因はピッチンニのこうした大胆な試みのせいかも、と思ってしまう。
『ディドン』(1783初演)は、作曲者がすっかりフランスに馴染んだのか、
冒頭のレシタティフからして非常に優雅。バレエもフランス宮廷趣味で
グルック以上に雅な雰囲気。その代り派手なアリアは激減してる。
この作曲家はオペラを100作以上作曲していることにも驚く。
他にも教会音楽やシンフォニア、協奏曲とかも作曲してるのに。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています