>>257
カルヴァーリョの音盤では、1792年作曲のテ・デウムの録音が2種類ありますね。
5人のソリストに二重合唱のエコー効果が特色で、演奏時間は90分を超える大
作です(ミッシェル・コルボが1991年に録音した音盤[CASCAVELLE VEL1016]は、
おそらく1枚に収めるために序曲がカットされるなど収録時間は約74分です)。
この曲は、非常に美しく流麗な旋律に溢れており、「ルーチョ・シッラ」や
オラトリオ「救われしベトゥーリア」など、モーツァルトの初期声楽作品との
親近性を個人的には強く感じます。

カルヴァーリョは14曲のオペラ、2曲のミサ、5曲のpsalm、1曲のクレード、
3曲のテ・デウム、多数のハープシコードのための「トッカータ」などを残しま
したが、残念ながら録音で聴けるのは、上記の「テ・デウム」以外では劇音楽
「テストリーデ・アルゴナウタ」、上記のpsalm(「ヴェスペレ」)、といくつ
かの序曲、鍵盤楽器曲に限定されます。