知られざる古典派をメインに語ろう
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0248名無しの笛の踊り
2009/02/01(日) 09:33:17ID:ECHPaGA4ハイドンの嬰ハ短調のソナタ(第36番/旧49番)は第1楽章第2主題が
平行調のホ長調、中間楽章の最初の主題はその下属調のイ長調、この楽章中
の同主調転調で漸くイ短調にはなるが・・・異例な調選択してるよね。
これが特定の奏者を想定した結果なのかは個人的には謎。
エステルハージの宮廷にはトマジーニ、クラフト、ヴァイグルらの弦の名手
はいたけど、鍵盤の名手って誰がいたかな?と考えると思い浮かばない。
この曲はその異例な調ゆえに作曲者が他のソナタと一緒に出版するのを躊躇った
という見方もあり、そうするとますます作曲動機は謎。
オペラのアリアの場合は特定の歌手が歌う前提で書かれ、他人には歌えない音
が含まれるという例はよくあるようだが。
あとエステルハージ宮廷の奏者の水準は全欧州的に見てどうだったのだろう?
マンハイムやパリのコンセール・スピリチュエル、サン・ジョルジュが
首席奏者をしていたコンセール・デザマトゥールといった、当時の文化の
中枢都市の奏者の水準を、片田舎の小宮廷の奏者が余裕で超えていた
とも思えないんだよね。あくまで個人的な見方だけど。
楽器の改良だって先進都市主導で行われているし。
フランスの場合、ドイツ語圏の一部と違って、後世のドイツ至上音楽観
が評価しそうな主題労作とか構成上の工夫とかいったものには殆ど無関心で、
品が良く心地よい楽想を羅列することに最大の関心があるように思えてしまう。
一時期パリで活躍し好評だったボッケリーニなんかもそう。
複雑怪奇を嫌う18世紀啓蒙思想の本場、古代のシンプル・端正・明快な美を理想とする
18世紀新古典主義美術の本場フランスならでは、の美意識という気もする。
とすれば本来はフランスが18世紀の「正統」というべきか。
フランスの曲が後世あまり評価されない理由の1つはそれなのかも。
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