パリで活躍した作曲家の中でも、サン=ジョルジュの協奏曲や協奏交響曲には、
洗練された雰囲気を持つ曲だけではなく、例えば協奏交響曲イ長調(作品10-2)
のように、ボヘミア作家が書くような行進曲風のリトルネロを伴う泥臭い旋律
を持った作品があって驚く。ボヘミア系作曲家のクルムフォルツがパリで初演
して聴衆に受けたというハープ協奏曲第3番などにも同じ傾向が感じられる。