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知られざる古典派をメインに語ろう

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001名無しの笛の踊り2008/08/12(火) 18:24:24ID:rDiyJpuw
【本スレのルール】
1.一般には余り知られていない作曲家を取上げ、彼らの音楽
  作品をメインに語るスレです。関連する他の話題、例えば
  有名作曲家の話題や同時期の他分野芸術の話題もOKですが
  バランスを考え、そちらがメインにはならないよう
  配慮をお願いします。有名作曲家をメインに語りたい方は
  本板の他スレへどうぞ。
2.対象とする時代の範囲:古典派の時代を中心とします。
  更に、隣接する前後の時代も含めます。具体的には
  1730年代〜1830年代の約1世紀とします。但し、関連があれ
  ば、スレのテーマから逸脱しない限度で他の時代に
  言及することもOKです。
3.他人の書込み内容を断定的に否定・批判すること自体は構い
  ません。しかし、そのように断定する際には、具体的な根拠
  ・証拠を分かり易く併記しましょう。
4.作品の否定的感想も勿論OKです。但し、理由・背景の説明
  がない否定的感想は、嫌がらせ行為と区別しにくい上、
  まだ知らない人が多い本スレ対象の作品にとり、有害な誤解
  や偏見の原因となり得ます。どのような考察・視点からそう
  思ったのかについても、分かり易く具体的に書きましょう。
  それにより、書込みが他の人にとっても有意義なものとなり
  ます。これが面倒という方は他スレへどうぞ。
5.肯定的感想でも、個人の感想とは読取りにくい書き方により
  一方的・断定的称賛をするのはやめましょう。
  作品の誤解の基になる上、その感想が万人に妥当するという
  保証はないからです。

【本スレのルール】の続きは次の書込みで。
  
01531522008/12/10(水) 21:47:49ID:ejoneQg1
おっと訂正。152は>>150へのレスね。
01541522008/12/10(水) 22:35:34ID:ejoneQg1
>>150
>あんま知らないのに、よく「モツ君より」とか言えるねw

その書きっぷりからすると、ダンツィ(1763-1826)作曲のピアノ協奏曲に
ついて>>150はかなり詳しく知っているようだな。

では手始めに、その曲の各楽章の速度指示、初演でピアノ独奏を担当した奏者
の名前について教えてもらおうか。
ホルン奏者さん!期待して待ってるよ。
0155名無しの笛の踊り2008/12/11(木) 00:20:28ID:V2vw829E
>>150
>半音程度ではたいした事ない
正体バレバレ
自称ホルン吹きのホラ吹きクン( ^▽^)
0156名無しの笛の踊り2008/12/11(木) 12:25:16ID:OsX324Tv
>>150
ど素人なのに、よく「ホルン吹き」とか言えるねw
大嘘ついてもいいけど、それ、このスレで言う必要ある?
「ホラ吹き」に訂正したら?
0157名無しの笛の踊り2008/12/11(木) 13:31:16ID:oAMDjbb5
>>156

>>155
0158名無しの笛の踊り2008/12/11(木) 19:46:08ID:EfEf0LCg
HSTから出てるヴァンハルのピアノ・ソナタ集よかったです。
この盤の収録曲は19世紀に入ってからのものが中心ですね。
ベートーヴェンとの聴き比べも面白いです。




0159名無しの笛の踊り2008/12/11(木) 21:10:13ID:x7TGd/ro
モーツァルトを聴き始めたころ、ホルン協奏曲に凝ったことがあって、モーツ
ァルトは凄いと思っていたのだが、ロゼッティの作品を聴いて愕然とした。
「同じじゃないか!」
0160名無しの笛の踊り2008/12/12(金) 02:09:31ID:ZoYMSglo
ロゼッティのホルン協奏曲は、モーツァルトのより技巧的な感じだよね。
でも、その辺が少しくどくて野暮ったい印象も受けるかも。
演奏によるのかもしれないけど、音源が限られてるからなぁ・・・
0161名無しの笛の踊り2008/12/13(土) 10:27:48ID:m2S64DNq
売れっ子作曲家で多忙により過労死したというロゼッティは、
野暮ったいとは感じないけど
イタリアやフランスで活躍した古典派の曲を聴くと、確かに
ドイツ語圏だけで活躍した作曲家よりも断然垢ぬけていて、
みやびな感じがするね。チマローザのオペラのアリア、
パリでのキャリアが長いカール・シュターミッツのヴィオラダモーレ協奏曲、
カンビーニの室内楽曲、ホナウアーのソナタ……などを聴くと、
まだ聴いたことない人には
「モーツァルトを更にもっと洗練させた非常に心地よい洒落た音楽」
と説明するのがぴったりな気がする。

0162名無しの笛の踊り2008/12/13(土) 15:26:59ID:q5FBKM+s
パリで活躍した作曲家の中でも、サン=ジョルジュの協奏曲や協奏交響曲には、
洗練された雰囲気を持つ曲だけではなく、例えば協奏交響曲イ長調(作品10-2)
のように、ボヘミア作家が書くような行進曲風のリトルネロを伴う泥臭い旋律
を持った作品があって驚く。ボヘミア系作曲家のクルムフォルツがパリで初演
して聴衆に受けたというハープ協奏曲第3番などにも同じ傾向が感じられる。
01631622008/12/13(土) 15:32:38ID:q5FBKM+s
>>162
クルムフォルツの作品は、ハープ協奏曲第3番ではなく、第5番変ロ長調の間
違い。ラスキーヌが演奏した第6番の方が有名だが、5番はこのジャンルを代
表する傑作だと思う。
0164名無しの笛の踊り2008/12/13(土) 20:44:16ID:1vwoRrGk
あんたらマニアックすぎwww
0165名無しの笛の踊り2008/12/14(日) 16:29:54ID:fSNGb6ov
>>152
ブライトコプフのカタログには、カール・シュターミッツ作曲のホルン協奏曲
が3曲掲載されているらしい。自分が知っている限りでは、音盤が存在するの
はホ長調の1曲[SUPRAPHON COCO-75359]だけ(ただし、演奏し易いように変
ホ長調に移調されている)。ライナー・ノートによると、この曲は1790年にパ
リのシベール社からシュテヒ=プント作曲として出版されたが、資料上、様式
上からもシュターミッツの作品と考えられているとある。
ところが、現在の研究では、この曲はロゼッティが作曲したものとされ(Murray
C51/KaulV:42)、他の音盤ではそのように標記されている(もっとも、演奏に
際して使用した楽譜の違いによるのか、録音によって細部が微妙に異なる)。
0166名無しの笛の踊り2008/12/14(日) 17:17:42ID:2TYw5f/R
>>165
貴重な情報ありがとうございます。
ロゼッティ作曲とされる「2本のホルンの協奏曲 MurrayC58」も
本来はホ長調の曲ですが、自分が持ってる音盤では変ホ長調に移調されてい
ました。やはりホ長調は演奏が厄介なんでしょうかね。
近親調に転調するとしても同主調以外は厄介な調が多いし。
世間一般に有名な曲では、ホ長調が主調の曲って
ヴィヴァルディの四季の春、ブルックナーの交響曲第7番
ベートーヴェンのOp.109のピアノ・ソナタ。。。。
ぐらいしかすぐには思い浮かばないな〜

0167名無しの笛の踊り2008/12/14(日) 20:50:50ID:2TYw5f/R
1820年代頃からはホ長調や変イ長調ぐらいなら、さほど珍しくないようだね。
カルクブレンナー(1785-1849)のピアノ協奏曲第4番が変イ長調、
メンデルスゾーンが14、15歳で完成した2台のピアノ協奏曲第1番がホ長調、
第2番が変イ長調。アンリ・エルツ(1803-1888)のピアノ協奏曲第4番が
ホ長調、第8番が変イ長調。
独奏曲では多様な調を選択してるショパンの協奏曲第1番が無難なホ短調
というのは面白い。
HYPERIONのピアノ協奏曲シリーズの音盤眺めてて最もぶっ飛んでる調
使ってるのは、映画音楽で有名なコルンゴルト(1897-1957)の
嬰ハ長調Op.17。ピアノ・ソロは特に問題ないとしても、
他の楽器は演奏拒否したくなるほど面倒そう。
0168名無しの笛の踊り2008/12/15(月) 13:18:40ID:n+qzEK6f
古典期のホ長調は第二主題があらゆる楽器で響きの悪いロ長調だし、
変イ長調はミーントーンの鍵盤ではトニックが不協和音だし
ヴァイオリンでは開放弦ゼロだしトラヴェルソではニ長調の
裏コードにみたいなもんだから響きは最悪にこもっているじゃんか…。
二鍵オーボエではまだ大丈夫だけど…。

ロゼッティのコールソロのためのホルン協奏曲で使われている
調性は確かに興味深いね。楽器の応答性が良くストッピングしやすい
変ホ管を中心に使用しているけど時折ヘ管のための協奏曲もあるね。
作品C.53-K.III-38とか。結局ニ・変ホ・ホ・ヘの各管がソリスト向けか。

チャイコフスキー・ショスタコヴィッチ・ウォルトンは
嬰ハ短調や変ロ短調のコンチェルトを書いているけど恐らく
ロマン期特有の「暗く陰鬱な雰囲気を出すため」とか特定の構想の
もとで書かれたためだろうね。

キーやタンポの殆どない笛や弁のない喇叭とかミーントーンの鍵盤
では楽曲の主調は嬰変3つが限界か。
0169名無しの笛の踊り2008/12/15(月) 14:17:29ID:rlfW6CTS
古典派の楽曲の全てがミーントーンというわけではないと思うが。。。
ヴェルクマイスターの第何調はピタゴラス的な5度がいくつか含まれていたと思う。
ベートーヴェンでは例外的にヴァイオリン・ソナタがミーントーンではなかったか
とか、どっかで読んだことがある。
0170名無しの笛の踊り2008/12/15(月) 16:03:09ID:n+qzEK6f
>>169
マンハイム楽派の通奏低音はイントネーションがやや高かったらしい。
鍵盤ではキルンベルガー律を使っていた可能性が高いよ。
モツの書簡にそう書かれているらしい。

ヴェルクマイスターは極めて特殊な地域の音律だと思うけど…。
0171名無しの笛の踊り2008/12/16(火) 21:45:28ID:9sFfgeHf
変イ長調なんかでピアノ協奏曲書いてるカルクブレンナーやメンデルスゾーンらは
少なくともそれらの曲では中全音律を採用していない、と考えていいのかな。
主和音が不快に響く調を特にあのメンデルスゾーンが敢えて選ぶとは思えない。

ところでヴェルクマイスターの Musicalische Temperatur
は1691年フランクフルトとライプツィヒで出版されているね。
このフランクフルトはどう考えてもオーデル河畔の田舎町のほうではなくて
ゲーテの出身地でもあるマイン河畔の帝国都市のほうだろう。。
ドイツ語圏のプロテスタント圏を代表する主要都市で出版されているので、
影響力は満更でもなさそうな感じもするが、キルンベルガーの影響が広まった
1770年代には既に古くなってたのかな?どうでもいいけど『純正作曲の技法』
の分厚さには驚く。
0172名無しの笛の踊り2008/12/16(火) 23:44:46ID:Ehyjh1qj
ロゼッティは、ニ短調のホルン協奏曲を少なくとも2曲は残しているようだね。
どうやら、録音があるのはMurrayC38/KaulV43だけのようだけど、この時代に
短調で書かれたホルン協奏曲はあまりないので貴重では。目ぼしいところでは、
少し後の時代のサヴェリオ・メルカダンテのホルン協奏曲ニ短調くらいか?
0173名無しの笛の踊り2008/12/17(水) 22:57:09ID:rnzqYoiQ
ハイドンの名で流布している2つのホルンのための協奏曲変ホ長調Hob.VIId:2
も、真の作曲者はロゼッティではないかと言われている。因みに、ハイドンの
ホルン協奏曲第4番は真作性が十分に確立されていないとあるが、録音はクレ
ヴェンジャー盤[TELDEC 8.42960]くらいしか知らない。同じく偽作とされるチ
ェロ協奏曲第4番が複数録音されているのと比較すると不遇だ。
0174名無しの笛の踊り2008/12/18(木) 21:55:07ID:rCZ4GR0f
>>172
ロゼッティのホルン協奏曲は確かに興味深いね。
ハイドンばかりでなくモーツァルトも影響されたらしいよ。
短調ものは現実的にはニ短調しか書けなそう…。
E管やF管はあるけどフルストップで第11倍音以上が出せない
から出だしが短調だとことさら表現が乏しくなりがち…。
0175名無しの笛の踊り2008/12/18(木) 22:04:14ID:rCZ4GR0f
この時代の楽器は構造がシンプルだけど奥が深いよね。
だからこそ管弦楽法も奥が深い。調性ごとに書法が微妙に異なるし。

ホルン協奏曲に限らずこの時代のオケ作品はホルン五度が
きちんと演奏できるアルトのB管より長い管長が用いられたね。
バッソのB管は応答性が悪いし第3倍音がほとんど出ない。
だから変ロ長調のホルンは決まって甲高いアルト管だよね。

そういえばB管のトランペットはこの時代に既にあったけど
きっと音がアルトのホルンと被って耳障りだから変ロ長調では
トランペット&ティンパニは使われなかったんだろうね。
ホルンはオケに欠かせないメンバーだったわけだし…。

ティンパニの皮だってB-Fではダボついちゃって音が悪そう(笑)
0176名無しの笛の踊り2008/12/19(金) 23:22:57ID:3lILldDZ
ハイドンの交響曲第98番変ロ長調(1792初演・ロンドン)は
2本のホルン、2本のトランペット、ティンパニが編成に含まれていますね。
この曲はチェンバロ・オブリガートも入って面白い編成ですね。
被って耳ざわり、というのは和音が特に減七とかでなくても
楽器固有の響きの関係のせいでどぎつくなるのかな。

ちょっと脱線だが、減七の和音の使用頻度ってハイドン世代ではあまり多くなさそう
ですね。ハイドンのOp.13-3のソナタのような例もあるが、これは次男バッハらからの影響かな。
もう少し後の世代になるとベートーヴェンのようにジャンルを問わず多用
されているが。

0177名無しの笛の踊り2008/12/20(土) 00:51:08ID:46cO+0JO
中全音律を前提とする限り常識破りな変イ長調なんて、鍵盤ソナタでは
ドゥセックのOp.64やベートーヴェンのOp.26やOp.110が初期の例だろう、
と思ってたら、ハイドンのOp.41やOp.54のソナタもしっかり変イ長調なのね。

ちなみにホ長調は、ベートーヴェンではOp.14-1とOp.109がこの調だが、
ハイドンでは第13番、Op.13-2、Op.14-5の3曲がホ長調なんだね。
モーツァルトのソナタでは変イ長調もホ長調も皆無。
ハイドンの前衛性?が垣間見られると同時に、ベートーヴェンは
よく言われる次男バッハやクレメンティからの影響だけではなく、
やはりハイドンからも相当影響を受けているな、という気がする。
跳躍進行などの点でも。
0178名無しの笛の踊り2008/12/20(土) 01:08:15ID:yaq3ycEF
おまえらすげえな

話についていけん
0179名無しの笛の踊り2008/12/20(土) 03:38:30ID:mYjlA26i
>>178>>164と同じ人ですか?
0180名無しの笛の踊り2008/12/20(土) 09:37:58ID:wNa1aEJ9
モーツァルトが新たなジャンルの曲を手がける場合、様式上の跳躍を図ろうと
いうときには、必ず同時代作曲家の作品を徹底的に研究していたふしがあるの
で、音楽学者が指摘するように、ホルン協奏曲を作曲する際にロゼッティの作
品を参考にした可能性は高いですね。彼の協奏曲としては比較的後期に属す作
品群ながら、同時期に作曲したピアノ協奏曲とは異なり、冒険?をしていない
ところが逆に興味を引きます(もちろん、ヴィルトゥオーゾとして自演用に書
かれた作品と同列に語ることはできませんが)。

0181名無しの笛の踊り2008/12/20(土) 11:15:44ID:bHmct3zp
>>ハイドンからも相当影響を受けている
お師匠だったからね。
ハイドンやC.P.Eバッハの変イ長調の鍵盤ソナタは主和音を
縦に重ねて鳴らすことがまずないじゃん。これこそ響きの
悪い主和音をダイレクトに響かせないように考えた書法だよね。
ハイドンでは嬰ハ短調のソナタも属和音が極端な響きなので同様の
扱いをしてるね。

しかしベートーヴェンの変イ長調や嬰ハ短調は意味が違うと思う。
変イ長調ものでは主和音を平気でぶっ叩いてるし嬰ハ短調では
第二主題がミーントーンだったら最悪な響きの嬰ト短調になってる。

つまりハイドンやC.P.Eバッハだったら出だしが不協和音的な主和音
を持つ調でもさっさと響きの良い調へ転調してしまう向きがある。
しかしベートーヴェンにはそれが見られない。そもそも第二主題が
長三度上の調とかミーントーン主義者なら考えられないような調選択してる。

ハイドンやC.P.Eバッハは明らかにミーントーンだけどベートーヴェンは
キルンベルガー第3法じゃないかな?
0182名無しの笛の踊り2008/12/20(土) 12:17:14ID:46cO+0JO
>和音を縦に重ねて鳴らすことがまずない
それはつまりアルペジオにしてるってこと?
ハイドンのソナタ久し振り聴いてみようかな。

確かに例えばナチュラルホルン用にはその調の音階を奏させることは避ける
とか、作曲家も楽器の性能等に合わせていろんな苦労してそうだな〜。

「修正型の中全音律」ともいうべきキルンベルガー律がどの程度18世紀末の段階で
普及していたのか正確には分からないけど、ドイツ語圏ではやはり主流だったの
だろうか。実際ベートーヴェンの楽曲だと従来型の中全音律では演奏困難だと
思えるね。ちなみに音楽理論家ズルツァー(1720-1779)も12音平均律を徹底的に
批判してキルンベルガー律を高く評価していたのだとか。時代的には
ベートーヴェンと無理なく符合しそう。
0183名無しの笛の踊り2008/12/21(日) 12:24:18ID:i/qhAkU9
話題変わりますが…
最近のオペラDVDは古典ものでも演出・衣裳・舞台装置が、不似合いな現代風
が多くて個人的に非常に残念。楽器がピリオドなのは勿論、他も全て当時の
完全再現というオペラ上演は夢なんだろうか。
オペラ・セリアが廃れた大きな要因に、王侯貴族の没落があったように、
結局は財政事情の問題なのかも。

って訳で古典派時代のオペラの舞台装置設計者兼建築家の大物の1人
ピエトロ・ゴンツァーガ(1751-1831)について調べていたら、海外サイト
では彼の作品をいくつか見ることができた。

ゴンツァーガとビビエーナの作品(英文)
http://www.all-art.org/history294-5.html

この人は完成して間もないミラノのスカラ座で1779年から活動し、
1792年まで続けたあと、同年、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場開場時の
舞台装置製作にも携わったという。この劇場の杮落し作品はパイジェッロ
作曲のセリア、ドラマ・ペル・ムジカ『I GIUOCHI D’AGRIGENTO』
(音盤はDYNAMICのCDS531/1-2)なので、その舞台装置の銅版画でもあれば
興味深いのだが、残念ながら自分が調べた限りではそれは見られなかった。
この人は1793年ペテルブルクに招かれ、宮廷や貴族関連の仕事をこなし
同地で没。ロシアの宮廷への招聘というのが、分野を問わず当時の大物の
共通パターンという感じ。

それにしても、ヴェルサイユの宮廷で活躍したヴィガラーニの一族、
17世紀末のヴィーンの宮廷で活躍したブルナチーニ、ボローニャ出身で
欧州中で活躍した舞台装置界の王ともいうべきビビエーナの一族、
この分野は17世紀も18世紀もほぼイタリア人の独占状態になっているね。



0184名無しの笛の踊り2008/12/21(日) 17:55:26ID:PE/PMZg4
ところで、フランソワ・ドヴィエンヌのフルート協奏曲第一番を聴いた方いま
すか? TUDORでアドリアンが吹いた全集に入っていて探し回ったのだが、どう
しても見つけられないまま10年以上経ってしまった。鰤あたりで再販してく
れないかな。
0185名無しの笛の踊り2008/12/22(月) 16:18:09ID:PVew6Kqj
しかし、C.P.Eバッハの曲はどこかドラマチックな響きがするよね。
ある意味ロマン派の始祖は彼じゃないかとつくづく最近思う。
0186名無しの笛の踊り2008/12/25(木) 23:41:07ID:jC3aVmLE
ゴセック(1734-1829)の3つの交響曲作品8[Ricercar RIC263]を聴いたら
面白かった。ベルギー系フランス語圏作曲家のゴセックは、オペラ作品もいく
つか残しているが人気がなかったらしく、有名なレクイエムなどを除き、現在
ではもっぱら器楽曲だけが演奏される機会が多いようだ。
0187名無しの笛の踊り2008/12/26(金) 19:40:18ID:LGhX5C6T
>185
スレタイを読め。
0188名無しの笛の踊り2008/12/27(土) 22:42:01ID:o09jsY4T
ゴセックのOp.8を聴かれたとは羨ましい!
RICERCARから出てるゴセックの作品はOp.12から抜粋した3曲のサンフォニー
(交響曲)しか聴いたことないな。この盤(RIC218。古楽器演奏)では
カールの作とも言われる伝ヨハン・シュターミッツ作の変ロ長調のクラ協も
何故か併録されてた。

ゴセックのレクイエムは古典派好きなら今更な有名曲だけど、オペラになると
途端に音盤少ないよね。ディヴェルティスマン『共和制の勝利』(1793初演)
しか自分は聴いたことない。でも
トラジェディ・リリク『サビニュス』(1773初演・ヴェルサイユ)
同『テゼー(テセウス)』(1782初演・パリの王立音楽アカデミー)
オペラ『ニトクリス』(1783・未上演)
など録音して欲しいオペラが結構ある。
特に『ニトクリス』は古代エジプトの半ば伝説上の女王の物語に付曲
したもので、当時のフランスにおける新古典主義や異国趣味の観点
からも個人的には非常に興味深い作品。古代エジプトも、
古代ギリシア・ローマに次いで、18世紀の「格調高い」オペラでは重要な
題材の1つで、メタスタージオ作の『ニテッティ』なんかには
数多くの作曲家が付曲しているね。
0189名無しの笛の踊り2008/12/28(日) 00:08:54ID:LPfzRRj4
>>188
ヨハン・シュターミッツのクラ協は、ホグウッドの「ヨハン・シュターミッツ
シンフォニア集」[F32L-20179]にも収録されているね。残された楽譜には「シ
ュターミッツ氏が作曲した」としか書かれていないので、息子のカールが作曲
した可能性も否定しきれないものの、様式的にはバロックに近いのでヨハンが
作曲した可能性が高いと言われている。実際、カールの作品と比較すると古臭
さは否めない。

ゴセックの交響曲は、コンチェルト・ケルンやバーメルトなども録音している
が、シュテファン・ザンデルリンクがまとまった数を録音している[ASV CDDCA
1123、1124](これとリチェルカール盤を合わせれば、作品12は6曲中5曲まで
揃う)。
0190名無しの笛の踊り2008/12/28(日) 10:34:06ID:e9hR3+kG
>>189
このクラ協は、昔そのホグウッド盤で初めて聴いて以来久々に聴いたので
自分としては懐かしいです。総奏で提示された主題をソロが反復する点は
古典派らしいですが、声部の動きなんかもややバロック風ですね。

コンチェルト・ケルン盤のゴセックの交響曲集(CAPRICCIO 67 073)は
後期の大作「17声部の交響曲ヘ長調」(1809)が古楽器演奏で聴ける点で
かなり貴重ですね。CAPRICCIO盤が今後入手困難という意味でも。
でもゴセックの大作と言えば、1200人の歌手、800人の管楽器・打楽器奏者
を必要とする途轍もない「テ・デウム」(1790)こそ相応しいかも。
これは多分…録音されそうにない(笑)
0191名無しの笛の踊り2008/12/28(日) 14:59:37ID:LPfzRRj4
>>190
おそらく同じ曲ではないと思いますが、ゴセックのTe Deum(1779)の録音はあ
りますね[ADDA 581 123]。フランス革命200年を記念して録音された様々な音盤
の一つで、「グランド・オーケストラのための」という副題が付いています。

ヨハン・シュターミッツの変ロ長調協奏曲は、ザビーネ・マイヤーも録音してい
ます。案外人気曲?
0192名無しの笛の踊り2008/12/28(日) 17:48:57ID:LPfzRRj4
リチェルカールのゴセック交響曲集作品8は、同レーベルに作品12の3曲を
録音している古楽器団体アンサンブル・レザグレマン(ギィ・ヴァン・ワース
指揮)の第2巻になります。同盤には、歌劇「サビニュス」からのバレエ音楽
も収録されています。
3曲の交響曲は、1765年という作曲年代から考えても、早くもクラリネットを
編成に加えているなど、かなり充実した響きで聴き応えがあります。このよう
な優れた楽曲がまだまだ埋もれているとは驚きです。
0193名無しの笛の踊り2008/12/29(月) 13:43:36ID:1VFqlB/C
サン=ジョルジュはゴゼックの影響を受けているのだろうか?
俺はカール・シュターミッツの影響が大きいような気がするんだよね。
0194名無しの笛の踊り2008/12/30(火) 00:31:40ID:BeoFynop
カール・シュターミッツの作品は、協奏曲&協奏交響曲に優れたものが多い気
がするけど、体系的に録音されているわけではないので、まだまだ全貌が見え
てこないね(例えば、ヴィオラ協奏曲ニ長調作品1はカールの代表作ばかりで
はなく、おそらくこのジャンルの最高傑作と思われるが、音盤は3種類程度し
かないと思われる)。交響曲も同じマンハイム楽派のクリスチャン・カンナビ
ヒと比べてすら録音が少ない。器楽曲の分野では、もっともっと注目されてよ
いのではないだろうか。
0195名無しの笛の踊り2009/01/01(木) 09:50:04ID:rFxVDOHI
ことしはハイドンと弟子・友人の今まで聴けなかった曲に期待!!
0196名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 12:35:34ID:lfigBHg4
ハイドンの弟子は全部で何人いるのか分からないが
ベートーヴェン、プレイエル このあたりはまあ当然として
最近ではノイコム、シュペヒ、ポーランド出身のレッセル
といった人たちの音盤もあるね。

あまり音盤を見かけないのはニーメッチュ(1750-?)かな。
この人は作曲をハイドンに学び、音楽時計の製作家としても知られるボヘミア人。
K.608、616の注文主でもある変人ダイム伯爵の怪しげな蝋人形館のオルゴールも
この人の製作だったはず。
フランス革命が起きた1789年の表記をもつ「8つの音楽時計ソナタ集」(ハイドンの曲も
含む)という珍しい曲集があり、ことしあたりこの全曲録音の音盤も登場
して欲しい。
0197名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 14:34:04ID:xgvZ5gny
ハイドンに近い作曲家&演奏家では、弟ミヒャエル、トマシーニ、クルムフォ
ルツそれにモーツァルトも挙げてよいのでは。

正月休み中にカール・シュターミッツの「クラリネット四重奏曲集」[HUNGAROTON HCD32561]
を聴いた。「世界初録音」とあるが、おそらく作品14.3以外は全て録音があるの
で、正確には「古楽器による世界初録音」と標記すべきだろう。
また、同時期に発売されたフンガロトン・レーベルのプレイエルの2枚「3つの弦
楽四重奏曲作品11」[HCD32593]と「弦と管楽器のための室内楽集」[HCD32572]も
楽しめた。
0198名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 17:13:07ID:lfigBHg4
そう言えばヴラニツキーの弟のほう(アントン。1761-1820)も
ハイドンに師事してますね。ノイコムやヴィーンの宮廷楽長アイプラーは
ハイドン家の親戚でもあるし。
ギロヴェッツ、ザロモン、クラーマー(父)、ピアノのデュセック、
Vnのヴィオッティ…
旅行殆どしない割にはハイドンの交友録もなかなかのもの。
でも、英国の新聞でのハイドンの名の初出は1765年なのに、
ヴィーンの名誉市民にしてもらえたのが漸く晩年の1804年というのが
かなりチグハグな感じがする。

0199名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 18:42:03ID:lfigBHg4
Gramolaから出たプレイエルのピアノ・トリオ集、確かにいいですね!
あと、HUNGAROTONでのプレイエルの充実は驚きですね。
今までの音盤見ても、本気でこの作曲家の全集に取組む気か?
と思えてしまう。自分はこの作曲家の弦楽四重奏曲は廉価盤NaxosでOp.2の
6曲しか持ってないな。Op.11早く聴きたい。

HUNGAROTONは古典派の弦楽四重奏曲よく出してるね。エステルハージ家の
首席奏者トマジーニ(1741-1808)の弦楽四重奏曲は、収録曲に関する限り
正直なところ普通の水準の曲だと思ってしまったが、
ベートーヴェンの友人ズメスカル(1759-1833)の2曲の弦楽四重奏曲
(HCD 32332)は、個人的に凄く良かった!
楽譜見ていないので間違ってたらごめんですけど、
この人の曲は半音階進行で変化音をよく使ったり、
和声もベートーヴェン程ではないけど、ハイドン世代やモーツァルトより斬新で、
それが非常に新鮮。全体的にロマン派っぽく聴こえるのはそのせいだと思うが、
晩年の作らしいから、時代的には当然か。強弱指示はベートーヴェン程
強烈じゃないので聴きやすく心地よい。ト短調の曲の終楽章第1主題の
対位法的展開も見事。収録の2曲とも35分を超える大作。

この人はプロの作曲家ではなく、爵位持ちの音楽愛好家で、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」Op.95(1810)
を献呈された、という文脈でのみ伝記に登場する人。斬新なこの曲に
触発されたかどうかは不明だが、フェルディナント・リースの
一部の弦楽四重奏曲のような、あからさまな「ベートーヴェンそっくり!」
ではなく(あれはあれで面白い)、旋律も美しく、プロでないことが
信じられない。

蛇足だけど、ドヴィエンヌ(1759-1803)、クロンマー(1759-1831)ら
と並んでこの人も今年が生誕250年なのね。


0200名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 21:02:11ID:xgvZ5gny
最近、フンガロトンのラインナップは大変充実しているので、新譜の発売が楽
しみですね。なぜか、プレイエルの代表的なジャンルの一つと思われる交響曲
の録音がないのが気になりますが(そこがフンガロトンたる所以か)。
生誕250年を記念して、いくつかのレーベルからプレイエル・ミュージアム関連
の音盤がディストリビュートされるようです。現在まで確認しているところで
は、交響曲イ短調(Ben155)、協奏交響曲ヘ長調(Ben113)とヴァンハルの交響曲
ハ長調(Bryan C17)をカップリングした1枚[Ars Production ARS38 811](vol.1
と銘打たれている!)、弦楽四重奏曲ト短調(Ben339)、ヘ短調(Ben367)、ニ長
調(Ben342)、ト長調(Ben332)の4曲をカップリングした1枚[ORF CD484]など
が発売されています。
その他には、「プロシア四重奏曲」の名を持つBen337-339の1枚[cpo777 315-2]
もありますね(ニ長調、ヘ長調、ト短調)。
0201名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 21:42:04ID:xgvZ5gny
最近入手した古典派関連の音盤では、「啓蒙主義時代のシンフォニア」modern
times 1800[CHALLENGE CLASSICS CC72193]がある。2枚組にハッセ(ニ長調)、
グラウン(変ホ長調)、エマニエル・バッハ(ロ長調、変ホ長調)、フリーデ
マン・バッハ(ニ長調)、ハイドン(第39番ト短調)、モーツァルト(イ長調
K.201)が収められており、ハッセ、グラウン、エマニエルの2曲の計4曲は、
世界初録音と標記されている。
シンフォニア関係では、Francesco Pasquale Ricci(1732-1817)の「6つのシン
フォニア作品2」[ETCETERA KTC1342](世界初録音)などもあるね。
0202名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 22:36:33ID:QiEb03Gv
みんな詳しいな・・・・。何処でそんな資料を入手してるんだ?
0203名無しの笛の踊り2009/01/04(日) 23:14:10ID:xgvZ5gny
連投で申し訳ないが、宗教曲関係ではCarusレーベルも見逃せない。
最近出た音盤では、Gottfried August Homilius(1714-1785)シリーズ(?)
の最新巻「クリスマス・オラトリオ」[Carus83.235]やFerdinando Paer
(1771-1839)のMissa Piena[Carus83.246]などがある。パエールはどち
らかと言うと19世紀初頭に活躍したオペラ作曲家としてのイメージが強
いが、3曲のオラトリオや2曲のミサ曲を含む宗教曲も大量に作曲して
いるらしい。ミサ曲ニ短調は、同時代のドニゼッティやベッリーニの宗
教作品と比較すると、少し前(古典派時代)の手法で書かれており、ベ
ル・カント風のしつこさがないのでこのスレで紹介することにした。古
典派音楽ファンであれば、一聴に値すると思う。
0204名無しの笛の踊り2009/01/05(月) 00:45:44ID:PTC1EtR0
お前ら様どこでそういうこと知るの?
0205名無しの笛の踊り2009/01/05(月) 00:46:46ID:PTC1EtR0
なんだ>>202も同じ事を考えていたか。
見過ごした。すまぬ。
0206名無しの笛の踊り2009/01/05(月) 01:27:08ID:kjVkQJb/
HUNGAROTONでハイドン関連ですとリックルもいくつか出てますよね
0207名無しの笛の踊り2009/01/05(月) 05:48:58ID:ZtHU2DtE
>>204
こんなマイナーな音楽に興味があるの?
0208名無しの笛の踊り2009/01/05(月) 22:32:40ID:XrIMfZr6
あるから此処に居るんだろ、常識的に考えて・・・
0209名無しの笛の踊り2009/01/05(月) 22:59:05ID:YWnMic+Y
>>198
アントン・ヴラニツキーの音盤は、交響曲ハ長調「アフロディーテ」(1792)
とコンチェルタンテ・カルテット(2枚)、あとは六重奏曲や管楽器のため
の作品くらいしか聴いたことないなあ。交響曲は15曲も現存しているらしい
のだが。兄貴のパヴェルの作品は、結構たくさん出ているのにね。
0210名無しの笛の踊り2009/01/06(火) 15:03:53ID:njLS0U+K
>古典期のホ長調は第二主題があらゆる楽器で響きの悪いロ長調
なるほど。
ということはモーツァルトのクラヴィーア三重奏曲K542ホ長調
に出てくる突然の三度転調はそういうことに対する配慮が働いているのですね。
対位法的に展開する箇所なのでそうせざるを得なかったと。(第1楽章第二主題部分)
勉強になるなあ。
0211名無しの笛の踊り2009/01/06(火) 22:08:57ID:f5NaQh76
>>210
あの曲の第1楽章第2主題はト長調だったっけ?
0212名無しの笛の踊り2009/01/08(木) 22:42:19ID:WIIRVuKK
>>210
横からですが対位法は関係ないのでは?
それに提示部第二主題が対位法的とは異例ですので別の箇所でしょうか?
第二主題は属調で書くのが普通ですが
さすがにロ長調はまずいので他の近親調、ないしその他の調
を選択するほかないという話だと思われますが。
0213名無しの笛の踊り2009/01/09(金) 21:57:55ID:V1PNOpuU
>>ロ長調はまずいので他の近親調、ないしその他の調
を選択するほかない
おっしゃる通りですね。
ミーントーンを使って対位法的書法で書くとしたら
C G D A E F B Esの長調とa e b fis d g c fの短調が
線的に美しく響いて良いでしょう。
なお、和声的書法が流行した古典期ではfは副次主題が慣例的に
響きの不良なAsとなったのであまり書かれませんでした。
0214名無しの笛の踊り2009/01/09(金) 22:19:32ID:3wBLwJLo
ヘ短調が主調の場合、古典派時代の定型通りで行くとすれば、
第2主題が平行調の変イ長調になるので、中全音律だと
響きが最悪になってしまいますね。

ヘ短調の曲といえば、ベートーヴェンの
熱情ソナタ(1805)、弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」(1810)
メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番(1847)が個人的には特に
印象的ですが、これらの曲で最初の転調が何調に行くかなど、
中全音律との関連も含めてとても興味深いですね。
0215名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 11:52:22ID:GdcDBqO5
>>熱情ソナタ
ベートーヴェンは181氏が述べられているように鍵盤独奏曲では
キルンベルガーIIIであってミーントーンではありませんよ?

ミーントーンを使って古典派様式の鍵盤ソナタを書く場合、
Asで書き始めるよりfで書き始める方が書法の制限が大きい
です。ですから当時はAsよりさらにfは少なかったはずです。

なお、ホモフォニックな書法が基本になってトニカとドミナントの
役割が前時代よりさらに増して同等の響きが求められるように
なるとC G D A F B Esの長調とa d g cの短調のみが使われました。
02162142009/01/10(土) 12:37:03ID:r4WV5D7F
>>215
私へのレスでしょうか?
誤解があったらすみません。ベートーヴェンが
「鍵盤ソロ曲で中全音律を採用している」とは
私は全然言っていません。むしろ、調の選択だけから見ても、
中全音律は「採用していない」と推定できるのでは、という趣旨です。
何しろ、しょっぱなの第1番のソナタ(1793頃?)がヘ短調ですからね。
ハイドンのソナタの場合、主調が変イ長調という曲はありますが、
ヘ短調はないですね。

ところで、ヘ短調でも属調はハ短調、その平行調が変ホ長調なので、
古典派の定型に捉われなければ、そうむやみに制限があるわけでもない気も
個人的にはするのですが、確かに古典期の鍵盤曲のヘ短調は少ないですね。
次男バッハの曲に散見されるぐらいしか自分は記憶にないです。
02172142009/01/10(土) 12:48:16ID:r4WV5D7F
蛇足。 そう言えば
クレメンティのOp.13(1785出版・ロンドン)の第6番のソナタもヘ短調だった。
Op.13は残念ながら全音のソナタアルバムには収録されてないですね。
0218名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 15:56:14ID:GdcDBqO5
>>古典派の定型に捉われなければ、そうむやみに制限が
あるわけでもない
おっしゃる通りです。そのため対位法的書法が流行った
前時代ではfで書かれることもあったのです。
例えばフーガではドミナントが比較的響きの良いcですから。

しかしbではドミナントが響きの悪いfですので
壊れた旋律線同士が絡み合ってとても聴きづらいです。
同じ事がcisでも言えます。

さらにAsは時間をかけてチャレンジすれば書けない事は
ないのでしょうが平行調がfですし書法的には終末付近で
現れるサブドミナントのDesの響きが極めて不良ですので
現実的な調選択ではないと言えます。
0219名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 16:12:21ID:GdcDBqO5
>>ハイドンのソナタ
ハイドンはミーントーンですのでAsを和音の縦の響きに
注意しながら実験的に書きましたがさすがにfは難易度が
高かったせいか作品としては残っていませんね。
余談ですがcisは一曲だけありますね。
和声的な書法でドミナントの和音の響きに注意しながら
さっさと美しいEの旋律を歌わせていてロマン的な雰囲気が
漂っていますね。

C.P.E.バッハのfの場合は多感様式ということもあってか
かなり独特な書法になっていますね。彼は特殊です。
0220名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 16:45:59ID:r4WV5D7F
ヘ短調はバロック期でもさほど一般的ではない感じですが
鍵盤でもプレリュードとフーガのような楽曲では比較的出てきますね。

変二長調はロマン派の鍵盤曲では主調でもおなじみだけど、18世紀後期に
忌避されたのは、たとえ下属調でもその頽廃的・倦怠的?な響きが、
古典派時代の美意識には合わないという理由もあるのかな、
という気が(全く個人的にですが)します。

0221名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 17:37:47ID:EnzAOfdr
やはりここの住人はこれだけの音楽知識があるから「知られざる古典派」を
聴いて面白いんだろうな。
つまり敷居が高そうね。
盛り上がっている最中にお邪魔しました。


0222名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 19:16:12ID:+rwS1G0l
音楽的な知識があるのと古典派マイナー音楽が好きというのは、まったく別次
元の話だという気がするが。
0223名無しの笛の踊り2009/01/10(土) 19:33:33ID:EnzAOfdr
>>222
確かにそのとおりだけど、現実的には>221のとおりだと思います。
例えばモーツァルトも大して知らないで聴いたことない人が、その同時代の
マイナー作曲家に興味があるなんて事はまずないよね。
0224名無しの笛の踊り2009/01/15(木) 21:30:05ID:7XAGdeHS
ホ長調の平行調、嬰ハ短調のピアノ・ソナタ第36番
ヘ短調の交響曲第49番「受難」
ホ長調の弦楽三重奏曲が3曲
・・・・

ハイドンは調号多い曲が好きなのかね。古典派としては珍しいね。
0225名無しの笛の踊り2009/01/15(木) 23:17:25ID:zOmlzEuu
古典派浪漫派って無伴奏のジャンルが無いですよね。
不思議なことですが。。
0226名無しの笛の踊り2009/01/15(木) 23:31:48ID:YMxJ28fY
  _, ._
( ゚ Д゚)
0227名無しの笛の踊り2009/01/16(金) 00:01:42ID:b/RrBuMi
ttp://jp.youtube.com/watch?v=bkhOxFtj7Eo&feature=related
この音楽いい!
0228名無しの笛の踊り2009/01/16(金) 02:44:41ID:BoAISkgS
なかなか!
0229名無しの笛の踊り2009/01/16(金) 13:51:52ID:Bt13VAT5
>>224
交響曲「告別」嬰へ短調のメヌエット楽章は#6個の嬰ヘ長調ってのは有名だよね
スレ違いか
0230名無しの笛の踊り2009/01/17(土) 01:04:52ID:5/sI9BUY
>>226はどういう意味なのだ?
0231名無しの笛の踊り2009/01/17(土) 01:19:57ID:0jdJciC0
ものすごーーーーーーーく当たり前のことで何を今更なんだけど。
ホルンやトランペットは移調楽器だから奏者は別に問題ないんだよね。
ホ長調でも。E管なら記譜はハ長調だから。ふぁ〜〜orzアフォだな俺w
フンメルのTp協奏曲の楽譜で急に思い出した。
ピアノしか弾かないと実音と記譜がズレてる楽器のことなどスポーンと忘れてしまう。
この場合、面倒臭くて嫌になるのは作曲家だね。でも使う音は限られているし
これらの楽器のソロは音型も比較的単純だからまぁさほど問題ではないのか。
02322312009/01/17(土) 02:27:50ID:0jdJciC0
というか、そもそもホルンやトランペットは
音部記号の横には調号つけない習慣だね。どの調でも。
02332312009/01/17(土) 10:15:14ID:0jdJciC0
ホルンやトランペットは 音部記号の横には調号つけない習慣・・・
これはソロ以外でオケに加わる場合だね。
ところで、E管TPの場合、実音が記譜音より長3度高いから、
ありきたりなハ長調が変イ長調で記譜されることになる。
フンメルの協奏曲(1803)でも第1楽章176小節めからハ長調に転調、
でもTPの記譜は変イ長調。この曲は有鍵TP使用が前提で書かれているから
問題ないのだろうけど。

0234名無しの笛の踊り2009/01/17(土) 13:00:26ID:dR0AEu1k
18世紀の管弦楽は調によって書法がかなり異なるよね。
違いが端的に現れるのが管楽器かな。
変ロ長調とイ長調の違いは絶対音感がなくても簡単に分かる。
変ロ長調ではオーボエとファゴットの動きが活発で魅力ある
旋律を吹いているがイ長調では単にヴァイオリン若しくはバスと
ユニゾンな事が多く控え目な動きしかしてない事が多い。
その代わりフルートがある時は動きが活発で魅力的だね。
02352102009/01/17(土) 14:29:43ID:Bz/TG5C2
>あの曲の第1楽章第2主題はト長調だったっけ?
>提示部第二主題が対位法的とは異例ですので別の箇所でしょうか?

第二主題の提示自体はロ長調です。
ただ、そのあとの第二主題が四声(五声?)フガート風に展開される部分が
いきなりチェロからト長調で始まるのです。
解説書等でもそれを異例の事態として扱っていたので
印象に残っていたのですが、あまり有名ではないのでしょうか?
ちなみに再現部ではきっちりハ長調で出てきます。
0236名無しの笛の踊り2009/01/17(土) 15:08:02ID:0jdJciC0
>>235
あれ、あなたは他スレにもいたね。

俺は引用の最上段の文章を書いた人間ではない(その下は俺)が
質問の件は該当小節を明示してくれないと誰でも答えにくいと思うよ。
で、提示部第2主題が、直後にフガート風に展開されるの?
それは確保の部分?通例からするとそれはかなり
不思議ですね。まさかそれをもって異例としている訳ではないと思うが。
展開部の話なのでは?
展開部にト長調があってもそれは全然不思議ではないですけどね。
いちおう定型とは違うとすれば、むしろ再現部の第2主題が
原調ではないハ長調というのが異例といえば異例かも。
0237名無しの笛の踊り2009/01/17(土) 17:49:20ID:WUymmy/O
>>236
あなたも他スレにいたね。
0238名無しの笛の踊り2009/01/18(日) 01:29:37ID:IOcdPyiR
ちょっと気になったのでWikipediaで古典派の作曲家を調べてみた
誰が有名とか分からなかったので、リンクされてる言語数で並べてみたんだが…

110 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
108 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
61 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Franz Joseph Haydn (1732-1809)
40 クリストフ・ヴィリバルト・グルック Christoph Willibald Gluck (1714-1787)
39 アントニオ・サリエリ Antonio Salieri (1750-1825)
35 レオポルト・モーツァルト Leopold Mozart (1719-1787)
34 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788)
34 ヨハン・クリスティアン・バッハ Johann Christian Bach (1735-1782)
33 ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ Giovanni Battista Pergolesi (1710-1736)
31 ルイジ・ボッケリーニ Luigi Boccherini (1743-1805)
29 ルイジ・ケルビーニ Luigi Cherubini (1760-1842)
27 ムツィオ・クレメンティ Muzio Clementi (1752-1832)
27 ヨハン・ネポムク・フンメル Johann Nepomuk Hummel (1778-1837)
25 ドメニコ・チマローザ Domenico Cimarosa (1749-1801)
23 ジョヴァンニ・パイジエッロ Giovanni Paisiello (1740-1816)
22 フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール Francois-Andre Danican Philidor (1726-1795)
22 アンドレア・ルケージ Andrea Luchesi (1741-1801)
22 ジョン・フィールド John Field (1782-1837)
20 カール・フリードリヒ・アーベル Karl Friedrich Abel (1723-1787)
20 フランツ・クサーヴァー・モーツァルト Franz Xaver Wolfgang Mozart (1791-1844)
19 トマス・アーン Thomas Arne (1710-1778)
18 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ Wilhelm Friedemann Bach (1710-1784)
18 ヨハン・ミヒャエル・ハイドン Johann Michael Haydn (1737-1806)
18 フランツ・クサヴァー・ジュースマイヤー Franz Xaver Sussmayr (1766-1803)

どう?
人気度とか有名度とかの参考になりそう?
0239名無しの笛の踊り2009/01/18(日) 01:35:24ID:IOcdPyiR
おまけ

17 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ Johann Christoph Friedrich Bach (1732-1795)
17 アントニーン・レイハ Antonin Rejcha (1770-1836)
17 ガスパーレ・スポンティーニ Gaspare Spontini (1774-1851)
17 フランソワ=アドリアン・ボイエルデュー Francois-Adrien Boieldieu (1775-1834)
17 フェルナンド・ソル Fernando Sor (1778-1839)
16 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ Giovanni Battista Sammartini (1701頃-1775)
16 カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ Carl Ditters von Dittersdorf (1739-1799)
16 アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ Andre-Ernest-Modeste Gretry (1741-1813)

ふ疲れたぜー
0240名無しの笛の踊り2009/01/18(日) 08:35:54ID:7gnR6tJx
今年2009年7月、英国オクスフォード大学出版局からWarwick Lister著
Amico:The Life of Giovanni Battista Viotti
(ヴィオッティの生涯)が刊行される。
Amazonで今から予約可能。¥8630

俺としてはこれは買い!

0241名無しの笛の踊り2009/01/18(日) 08:49:54ID:7SOLWeAz
>>239
お疲れ。
しかし、このスレで度々話題に上がるロゼッティ、コジェルフ、ディッタース
ドルフなどのボヘミア系作曲家が入っていないのが意外だね。人気度や知名度
では、少なくともフィリドールやルケージたちより遥かに上だと思うが。

>>240
紹介ありがとう。前スレで教えてもらったロンバルディーニの伝記を最近よう
やく入手したけど、ヴィオッティも買いだね。
0242名無しの笛の踊り2009/01/18(日) 13:13:55ID:7gnR6tJx
>>225
あるよ。前スレから既出のものではホフマイスター(1754-1812)の
無伴奏ヴィオラのための作品や、カンパニョーリ(1751-1827)の
無伴奏ヴァイオリンのための作品など。
他にも有名なものでは伝説的ヴィルトゥオーソ、パガニーニ(1782-1840)の
24のカプリッチョ(奇想曲)Op.1などなど。

>>241
こちらこそありがとうございます。
ロンバルディーニの伝記まであるとは知りませんでした。
この人はもしやタルティーニの弟子の女性Vn奏者かな。
だとしたら超貴重ですね。当時のイタリア北部の音楽状況を知る上でも。
0243名無しの笛の踊り2009/01/20(火) 23:36:41ID:/96dv1I9
レコ藝2月号でも紹介されていた、ロゼッティのオラトリオ「ゲッセマネのイ
エス」を聴いた。この作曲家の声楽曲は初めて耳にしたが、なかなかの力作。
はやく「レクイエム」も聴いてみたいものだ。
0244名無しの笛の踊り2009/01/21(水) 22:33:24ID:m6b1i/B6
>>224
ハイドンが活躍していたエステルハージ家の楽団には
よほど優秀な奏者が勢ぞろいしていたんじゃない?
鍵盤独奏ソナタなんかは時間をかけて構想を練ったんじゃない?
でなきゃcisなんかで書き始めないでしょう。大抵はDやC等かと。

オケに優秀な奏者が殆どいない場合は作曲側は演奏が
ラクになるようにあれこれ考えなきゃいかんと思う。

例えば開放弦が多く使える調号3個以下の調で書き始め、
転調パターンもポジショニングの共通度が高く、自然で
移弦し易い属調→平行調→主調→下属調→同主調の順がいい。

また、平凡な木管奏者しかいない場合は魅力的な旋律を
吹かせる調をC D Bに限定したり、短調の旋律は吹かせない、
平凡な金管奏者しかいない場合は12倍音以上の取扱いに注意するなど…。

興味深い事に平凡な奏者の集まった楽団を率いる作曲家の曲の
方が単純だが次元の高い様式美が見える。

C.シュターミッツやサン・ジョルジュの書法をみれば一目瞭然だと。
0245名無しの笛の踊り2009/01/22(木) 11:40:08ID:Ch0K+sV6

            _,‐/.|       ヽ.,лi'\,‐i
           ノ   .|      ,ノ  香川  ´i
          /    `'‐´`'-,_,‐'v'‐-ー,__,、,-、_`'!_ _
    _ __ノ‐-ー'     ,‐^'‐‐,iー,,l´        ~   ,}
 ‐‐=''‐'`フ   愛媛  ,‐´     `\   徳島  /"
     .t_   . i`ヽ_/  高知     ~j      `i、
     .л)   .`j     ___,,,--、   '‐!      ?
    __| . jヽ‐'´~    /''      \   ヽ, ,,---'´´~   恥ずかしながらこういう場所です。
    `フ `i      ノ         ヽ, /         一生この地からでることは無いでしょう。
    `'''ーt´   ,‐,/~          .i / 
      <   _j              `
       `^'ヽj                 
0246名無しの笛の踊り2009/01/28(水) 10:28:32ID:Pt4KOw3l
>提示部第2主題が、直後にフガート風に展開されるの?

この話題を引っ張りすぎるのは良くないとは思うけれど、一応情報を記載しておきますね。
第二主題(ロ長調)は51小節からヴァイオリンで提示。その後、63小節からクラヴィーアで確保。
で、74小節から予備なしでト長調に転調。
チェロ→ヴァイオリン→クラヴィーア右手→同左手の順で
四声のフガート風に第二主題を展開。
ト短調を経由しつつ、ロ長調に回帰しています。
再現部では第二主題(ホ長調)は192小節から。
件の箇所は215小節からハ長調で始まります。(手順はほぼ同じ)
四声風の箇所は展開部にもありますが、これはまた別の部分です。

ちなみにモツのスコアはネット上でも閲覧できますから、
そちらも参照するとよいのでは。
0247名無しの笛の踊り2009/01/31(土) 22:07:15ID:m4L/ZBTK
以前にレコ藝に紹介されていたが、パイジェロの「マレッキアーロの居酒屋」
のDVDはかなりきわどい演出だな。日本語字幕も付いているので十分楽しめ
る。もちろん、音楽もパイジェロの作品の中では最上の部類に属すと思う。
0248名無しの笛の踊り2009/02/01(日) 09:33:17ID:ECHPaGA4
>>244
ハイドンの嬰ハ短調のソナタ(第36番/旧49番)は第1楽章第2主題が
平行調のホ長調、中間楽章の最初の主題はその下属調のイ長調、この楽章中
の同主調転調で漸くイ短調にはなるが・・・異例な調選択してるよね。
これが特定の奏者を想定した結果なのかは個人的には謎。
エステルハージの宮廷にはトマジーニ、クラフト、ヴァイグルらの弦の名手
はいたけど、鍵盤の名手って誰がいたかな?と考えると思い浮かばない。
この曲はその異例な調ゆえに作曲者が他のソナタと一緒に出版するのを躊躇った
という見方もあり、そうするとますます作曲動機は謎。
オペラのアリアの場合は特定の歌手が歌う前提で書かれ、他人には歌えない音
が含まれるという例はよくあるようだが。

あとエステルハージ宮廷の奏者の水準は全欧州的に見てどうだったのだろう?
マンハイムやパリのコンセール・スピリチュエル、サン・ジョルジュが
首席奏者をしていたコンセール・デザマトゥールといった、当時の文化の
中枢都市の奏者の水準を、片田舎の小宮廷の奏者が余裕で超えていた
とも思えないんだよね。あくまで個人的な見方だけど。
楽器の改良だって先進都市主導で行われているし。

フランスの場合、ドイツ語圏の一部と違って、後世のドイツ至上音楽観
が評価しそうな主題労作とか構成上の工夫とかいったものには殆ど無関心で、
品が良く心地よい楽想を羅列することに最大の関心があるように思えてしまう。
一時期パリで活躍し好評だったボッケリーニなんかもそう。
複雑怪奇を嫌う18世紀啓蒙思想の本場、古代のシンプル・端正・明快な美を理想とする
18世紀新古典主義美術の本場フランスならでは、の美意識という気もする。
とすれば本来はフランスが18世紀の「正統」というべきか。
フランスの曲が後世あまり評価されない理由の1つはそれなのかも。
0249名無しの笛の踊り2009/02/04(水) 11:50:00ID:kKiahYRf
>>248
チェロのことしか知らないけど、ヴァイグルやクラフトは当代一級と
呼んでも差し支えないのではないかと思います。

マンハイムのチェリストといえばヨーゼフ・ライヒャかと思うが、
彼の協奏曲は楽想は豊かだけど、テクニック的にはクラフトやハイドンの
作品ほどではない。
フランス系のチェリストは、当時世界トップ集団だと思います。バリエールの
登場以降は、チェロの元祖であるイタリア系と肩を並べるまでになっています。
イタリア系の星であるボッケリーニも、1770年代以降はソリストとしては
活動をおさえていて、室内楽や管弦楽の作曲家になっています。
後に出現したフランスのブレヴァールとクラフトとだったら、甲乙つけがたい。
あと、北ドイツの孤高の存在としてトリックリールを挙げておきます。
超絶技巧としては当代随一です。

しかし、18世紀後半、フランス系がドイツ系を一歩突き放す存在となります。
それは, デュポール兄弟がTourte弓を用いた表現法を開発したからで、
ちょうどヴァイオリンでヴィオッティが果たした役割と同じです。
デュポールを越える存在は、ベートーヴェンの盟友ロンベルクの登場まで
待たねばなりません。
0250名無しの笛の踊り2009/02/07(土) 16:05:22ID:pVoGK3l3
18世紀中期のバリエールは最近ソナタの音盤が登場したよね。
自分は入手してないけど。18世紀後期のフランスでそれなりに有名な
チェロ奏者・作曲家ではヴィデルケール(1759-1823)とかもいるね。
協奏交響曲の分野で有名だったそうだが、残念ながら音盤はあまり見かけない。
CHANNEL CLASSICSから出てるPfとVn又はObのための二重奏ソナタ集
(古楽器演奏。各曲の冒頭に演奏者の前説の語りを収録)はけっこう良かった。
完全同世代のドヴィエンヌ(1759-1803)の同種楽曲との聴き比べも面白い。
ドヴィエンヌの曲では3楽章が多いが、この音盤のヴィデルケールの収録曲は
全てメヌエットを含む4楽章。

ところで、フランスは18世紀中期までは宮廷その他であれ程ヴィオールが愛好
され独自の音楽文化を誇っていたのに、18世紀中期を境に急激にイタリアの影響
を蒙って、チェロの名手たちが続々登場してくるのには驚く。
0251名無しの笛の踊り2009/02/07(土) 17:08:52ID:pVoGK3l3
ヨーゼフ・ライヒャ(1752-1795)はケルン選帝侯のボンの宮廷でチェロ奏者
・作曲家してた人だね。ボンの宮廷もマンハイムの影響が強いことは
よく言われますね。18世紀後期のドイツ語圏西部や低地諸国、さらには
パリでも、マンハイム楽派の影響力が大きいことがよく言われるが、
その割には現代の録音では同じドイツ語圏でもハプスブルク支配地と比べて
落差があるね。こっちのほうが欧州の中枢に近く、ヴィーンよりも
都会風なはずなんだけど。マンハイムのチェロ奏者といえば
アントン・フィルツ(1733-1760)とかが有名だね。
でも音盤はあまりない気がする。
0252名無しの笛の踊り2009/02/08(日) 00:44:55ID:7dJfkVnT
>>251
アントン・フィルツの音盤には、「マンハイム楽派」[Archiv 435-738-2]のチ
ェロ協奏曲ト長調や「マンハイム・ゴールデンエイジ」[TELDEC 3984-28366-2]
のト短調シンフォニアなどがあるね。短命なのが惜しまれる。
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