「マーラー自身による自作の演奏」
http://nekossika.blog27.fc2.com/blog-entry-185.html
 マーラー自身による彼の交響曲のピアノ演奏のピアノロールによる演奏記録の録音です。
グレン・グールドが最も惜しがっていたことにマーラーがピアノ曲を書かなかったことがあり
(彼が最も好んだピアノ曲にマーラーの性質に最もよく似通ったベルクのピアノソナタがあるという事実もあります)、
彼はマーラーの交響曲を自分で編曲したものを弾いていたそうですが、
こうしてピアノによるマーラーの交響曲の演奏を聴くとそのヴィルトゥオーゾ的なピアノ書法の扱い、
錯綜したテクスチュア、管弦楽の色彩的な音色と関係のない単一のピアノの音色によるモノクロームなスケッチデッサンの弁証法的な音楽の展開の流れ、
耽美的な和声と、グールド自身がもっとも好んでピアノで弾いた音楽要素を全て兼ね備えています。
マーラーの演奏、ピアノロールによる記録は十分に信頼のおけるもので、
ピアノ演奏のドキュメント、観賞用の録音として素晴らしい記録です。