【ひの饅】痛いレビューを晒すスレ5!玉座【自演】
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0431名無しの笛の踊り
2009/02/19(木) 06:56:27ID:lk9ZESwyhttp://nekossika.blog27.fc2.com/blog-entry-121.html
ラヴェル評伝の傑作です。
単にラヴェルの生涯の様々な事実を挙げるだけでなく、随所に光るシュトゥッケンシュミットの深い慧眼がこの著を不朽の名著とさせています。
サティのピアノ曲の楽譜を見つけて興奮する少年ラヴェルに対して、
サティのもとを訪問することを快く許したラヴェルの父親のことを
「プチ・ブル的な父親ならだれでも不安になって、息子をこのような見ず知らずの奇妙な人間とはつきあわせまいとしたことだろう。
ところが技師であり発明家である彼の父はただちに、モリスをこの奇妙な男サティと会わせる段取りをした」と述べたり、
ラヴェルの“鏡”のピアノ曲集に関して「これに較べると、同じ年に出たドビュッシーの“影像”は伝統的でほとんどでアカデミックとさえいえるものだった」という注釈を加えたり、
ラヴェルの生涯に関わる様々な人々の人間性への深い洞察、楽曲への鋭い考察が著作中の様々に施されています。
「事実を記述するだけの実証論者と違い、観念論者は事実を説明¥o来なくてはいけない」というのがある言語学者の言葉ですが、
この言葉に従えばまさに観念論者としての著述家シュトゥッケンシュミットの性質がいかんなく発揮された著作と言えるでしょう。
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