「クープランの全アルバムの中でベストのもの」
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 クープラン自身がチェンバロの学習教材として書いた「クラヴサン奏法」の著作に練習用曲として書き下ろした8つの前奏曲集は初学者でも弾けるレベルの曲ながら、
音楽自体の密度は非常に濃く、組曲などの大形式の曲と違いミニアチュールで、彼の曲の大形式な曲にありがちな、形式にとらわれた様式的な面が少なく、
純粋に魅惑的な音の響きだけを追求したというべきもので、弾いても聴いても非常に楽しく、私のクープランの全作品の中で最も愛する曲の一つです。録音に恵まれず、
手に入りやすいものとしてはレオンハルトによるアルバムしかありませんが、レオンハルトの演奏は全体にいかめしく、クープランの洒脱さとは相容れないもので、
このマルシャン盤はこの曲集が入った貴重なアルバムというだけでなく、演奏様式の再現、軽やかさ、洒脱さ、調律の見事さと、
クープランを演奏する上で理想的な要素を全て備え、その高い演奏の質からも間違いなくクープランの全アルバムの中でベストに入るものです。