>>32
「ボレロ」はテンポが安定しているから、癒しの効果があるんだ。
「ラヴァルス」だとそうは行かない。

佐野之彦が書いた「N響80年全記録」は興味深く面白く書かれていて
評判がよい。 その本に、こんなことが書いてある。

1963年に日本に滞在したジャン・フルネが定期で「ラヴァルス」を取り上げようと
提案したら、N響の楽員達から反対の声が上がった。

それ以前、61年に、ある指揮者でこの曲を演奏したら、難しすぎて大混乱に
陥ったからだそうだ。 ラヴェルは、もうやらないという楽員の声も多かったらしい。

今から45年前の、日本の代表的なオケの実態を知るエピソードとして面白い。
ただ、「ラヴァルス」は拍子が取りにくいということはあって、指揮者によって
随分と解釈が変わる。特に後半のテンポは、指揮者の個性を知るには面白い