61さんのおっしゃることは正論だと思う。
しかし、本当の最晩年(90を越えた頃からかなあ)は、棒は間違っていても
(私が最後に接した実演2000年五月のN響ブル9にて、音楽が止まっても
指揮棒が動いている瞬間があったのは3階席からでも見えたが)朝比奈先生の
ために全力で演奏する、という気迫がみなぎっていたように思う。
ベルリンフィルのリハーサルで急に音が変わったので何事かと思ったら、フルトベングラーが
会場に入ってきていた、というエピソードはあまりに有名だが、ある意味棒の
技術がどうのこうの、といった次元をはるかに超越する存在に至っていたのは
間違いない。全面肯定をするつもりはないが、この域に達する人間はごくごく
少数しかいない。