世評高いレヴァイン盤がどうしても好きになれません。
金管の鳴りっぷりが豪快なのは確かですが、微妙な表現が全然冴えない感じで、
「金星」「水星」「海王星」あたりは、静かにサラサラやって簡単に終わってしまいます。

個人的にはボールトの最後の録音が好きで、「金星」ならばハープやチェロ独奏や木管
の歌い回しとかが表現に富んでいて、うっとりと聞かせてくれるのですが、レブァインは
その点にほとんど関心がないみたいです。

「木星」でもホルンの細かい動きがよく聴こえて心地よいのはボールト盤の方ですし、
特に中間部の有名な旋律は、レヴァイン盤ではまったく心に響かないのです。

「海王星」ではもはや勝負らにならないとすら感じています。神秘的で引き込まれるような
演奏をしているのは老大家の方でした。そういうわけで、細部の美しさを引き出している
ボールト盤、ついでデュトワ盤が私の愛聴盤です。イギリスの指揮者が愛情をもって演奏
しているCDが他にあれば聴きたい…。