ピリス(旧盤)について、今まで誰も指摘してるの見たことないんだけど、
このひと、例えば提示部の区切りだとか、いわゆるフレーズの終止音を
ちゃんと拍数分 伸ばさずに、フライングばかりで・・・

それが彼女のスタイルといえばそうなんだけれど
正直いって聴いてる内に嫌になって棄てちゃった。
だって文字通り「息苦しく」なるんだもの。

聴き手としては、普通は曲の流れで 或る程度予想して、
曲に合わせて「呼吸」(肉体や精神の緊張&弛緩)してるんだけど、
ピリスの場合はいつもそれが裏切られて(先に出られて)
「うう・・・っ」って息が詰まっちゃう。
一度や二度なら誰でもあるけど、全ての曲で、しかも
フレーズの区切りの度にそいつを繰り返されると、もうビクビクしちゃって。
いくら他の部分が素晴らしくても完全に心を預けられない。

フレーズの終わり近くで rit. 掛けたのなら、
終止音もちゃんとそのテンポで数えてくれないと、
こっちはそのつもりで勘定(息)してるんだからさあ。
止まってる(音を伸ばしてる)間に、急に気が変わったからって
いきなり唐突に出られても、こっちはまだ準備できてないよ・・・って

もっとも別にピリスだけじゃなくて、
ドイツ系の過去の大家たちのベートーヴェン演奏の中にも
多々、見受けられる現象だけれどね。