録音とか音響の部分を除いたベトとバックハウスの音楽性だけを聞くのは、
極端に困難なことはずなんだが。。。よっぽどベトの音楽を
分かってる耳のいい人でないと、多分分からないはず。

物理的な音色は、ピアニストの技量とそのホールで大部分決まる。
多くの人が弾いても、ホールが同じなら、大部分似てくる。これはいわゆる音響。
おそらくCDで素人が聞く音は大部分、この音響を聞いている。
音が綺麗、汚いってやつ。そうではなくて、心の状態をうまく描けているかどうかがベトの音楽。
どうも見てると、バックハウスにしても本当に音楽が聞こえて書いてるのか、あやしくなってくる。

ベトの音楽は抽象的な表現だから、ピアノ自体が意味を持ってちゃだめ。
なるべく音響の影響を受けない環境の方が伝わりやすい。
反対に、ショパンの多くの曲は音も音響もきれいな方がよい。

多分、CD至上主義の人は、マスタリングとかで音色や残響を最適化すれば、
よりベトらしくなると勘違いしてるんだろう。

確かにCDならピアノも選べるし、スタジオの音響も自在だけど、
これらはベトの音楽とは関係ない話。いくら音響を最適化しても、
音楽が捻じ曲がって伝えられるだけ。スタンウェイやベーゼンがなかった時代でも、
音色は汚かっただろうけど、ピアノならばベートーヴェンの音楽は伝わっていたと考えられる。
むしろCDや綺麗な音色で捻じ曲げない分だけ、聞くチャンスは少なくても、
正しく伝わっていたと思われる。