http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_04/g2005041812.html
“西”ベルリン交響楽団が無給で「最後」の演奏会

 「何とか存続できないか」。東西冷戦下の西ベルリン時代から40年近く
地元で愛されてきたベルリン交響楽団が破産状態に陥り、17日、「最後」
と銘打った演奏会を無給で開いた。
 楽団側はあいさつで「音楽の友である皆さんと歩んできた。復活のため
硬貨でなく紙幣で寄付を」と存続に支援を要請。プティジラール指揮のブ
ラームスの交響曲第4番が終わると客席から惜しみない拍手が続いた。
 カラヤンら著名指揮者や演奏家を擁したベルリン・フィルハーモニー管弦
楽団と対照的に、普通の市民にもクラシックに親しんでもらおうと料金を
抑えてきた。昨年秋、財政難のベルリン市が年300万ユーロ(約4億円)の
補助金を打ち切り、この春、とうとう破産状態に追い込まれた。
 実は今月10日にも「お別れ」演奏会を開いた。終了後、観客の1人が舞台
に突然上がり「私は長年のファンだ。金持ちではないが何とかしたい」と1000
ユーロの寄付を“宣言”。ほかの観客から「私も」と申し出が続き、17日の再演
奏となった。
 同楽団は冷戦期の1966年に創立。シンフォニカーの愛称で親しまれ、昨年
も日本公演を行った。同市にはほかに、52年に旧東ベルリンで創設された「ベ
ルリン交響楽団」(シンフォニー・オーケストラ)がある。