ノヴォ任命の最大の理由は日本のオペラ関係者と新国のしがらみを断ち切ることだった。
それまでは、日本の関係者とつながっているローマの日本料理屋のおっちゃんが
外人歌手と新国の間に入るなど、滅茶苦茶なこともあった。
ノヴォはある程度の目的は達成したが、再演演目のリハを
ドイツのレパートリー上演並みに削って水準を落としたり、
人脈がなくて良い歌手が呼べなかったり、マイナス面もあった。
若杉は劇場の事も日本の現状も熟知していたが、官僚には目ざわりだったのだろう。
劇場運営を良くわかってない尾高を監督にして、そのうちシュテークマン女史も切って、
もっと官僚軍団の権限を強めたいという人事なんではないかと推測する。
官僚出身者のこういった企みの巧みさには凄いものがある。
我々には見えない理由もいろいろあるのではないかな。