いまは忘れらていますが野村光一という主にピアニストを論評していた人がいました。
吉田よし(たしか)ひとまわり位年長でしたが、昭和40年代にはこの二人がライヴァル
関係で、吉田は野村に対抗するかたちで論を構築していました。ケンプ、リヒテル擁護の
野村(吉田は反対)。ミケランジェリ否定の野村(吉田は反対)。同じ認めるでも、野村が
述べていない部分を吉田は認める(ケンプのシューベルト)という形でしたね。
だから吉田はある部分、野村へのアンチテーゼで自分を成していったところがピアノ評論
ではあるので、私は野村の方を信頼していました。