クレンペラーのマタイ受難曲はリヒターと対照的な位置付けで以前から代表的名盤となっております。
やヽテンポを落として悠揚迫らぬアプローチはもうクレンペラーの独壇場です。
所謂最近の古楽派のバッハ宗教曲とはまるで次元の異なる「音楽」そのものを提示しようとする演奏であります。
時としてそれが精神の惰弱な者に抑圧・圧力感をかんじさせる面は無きにしも非ずですが。
独唱、合唱陣は万全。これらをトータルでやはり最高点をつけておきたい盤です。