>>254
ギレリスって大人しそうに見えて芯の強い性格だったんだね。
そして自分が正しいことだとと思えばソ連共産党上層部に対して(スターリンに
対してさえ)堂々とものが言えたというのは素晴しい。
チャイコフスキーコンクールにおいても妥協を許さず自分の良いと思った
演奏者を推していたんだね。
自分の師だということで囚われの身となり粛清寸前だったネイガウスを
自分の身も顧みず助けたがネイガウスには最後まで冷遇され続けた。
ネイガウスは音楽関係の雑誌にギレリスに対して辛辣な演奏批評をしていた
一方リヒテルのことは贔屓していたようですね。
恐らく自分と同じドイツの血が流れていたことやそれまで専門教育を受けて
いなかったリヒテルが初めてネイガウスの門を叩いてネイガウスの忠実な
しもべのようになったことからネイガウスもリヒテルをことのほか可愛がった
ということだったんだろうと思う。
ギレリスはそういう一連のことを醒めた眼で見ていたのかな、と思う。
はっきり言って演奏家としてギレリスはリヒテルを凌駕していると思いますけどね。

自分は元々ギレリスの大ファンなのでこの本を楽しみにしています。
(今取り寄せいている最中。)