ttp://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090724-OYT1T01118.htm
音楽資料50万点守られた、明治学院に寄贈

近現代音楽の専門資料館「日本近代音楽館」(東京都港区)が所蔵する、
山田耕筰、武満徹の自筆譜など貴重な音楽関係の資料約50万点が、
学校法人明治学院(同区)に寄贈されることになり、24日、合意書の調印が行われた。
同館は、来年3月末で閉館する。

音楽評論家の遠山一行さん(87)が1962年に設立した旧遠山音楽財団の付属図書館が前身。
作曲家山田耕筰の資料約7000点が遺族から寄贈されたことを機に、
87年、日本近代音楽財団を設立し、同音楽館をオープンした。

所蔵されているのは、手書きの楽譜約10万点、書簡や原稿など約10万点、図書、プログラム、録音資料など。
クラシック関係だけでなく伊福部昭の「ゴジラ」シリーズの自筆譜も。
最もまとまった資料は山田耕筰関係で、「赤とんぼ」「からたちの花」などの
童謡、歌曲からオペラまでほぼ全作品の自筆譜など約1万点がある。

遠山さんが高齢である上、年間約5000万円の運営費がかかることから、資料の受け入れ先を探していた。
芸術学科があり、2013年に創立150年を迎える明治学院が名乗りを上げた。

遠山さんは「管理運営を維持するには経済的に限界。武満徹の自筆譜などは海外流出の危険もあった。
明治学院が理解を示してくれ、ほっとしている」と語る。
樋口隆一・明治学院大教授は「日本近代音楽の確立と展開を示す国宝級の資料の集積。
散逸を防ぐためにも一括して受け入れる必要があった。研究体制を整え一般公開する」と話している。
同大では、2011年から順次公開していく予定。

(2009年7月24日23時36分 読売新聞)