>>706
18世紀以降,ヨーロッパでは比較言語学が発達し,
併せて比較神話学も発展してきた。
当時としては,聖書に書かれたものとは異なる人類の起源・文明の起源を
実証的に解明できる(かもしれない)画期的な学問だった。
ワーグナーの神話への関心はこうした学問・思想大きな流れに関わっていると考えられる。

シェイクスピアは19世紀を通じてもてはやされ,
各国語で上演されるようになったので,
当然ワーグナーも知っていたはずだが,
すでに19世紀前半のロマン主義者たちが
(ベルリオーズの「ロミオトジュリエット」はもちろんのこと演劇や文芸の分野でも)
散々題材として取り上げたので,
ワーグナーにとっては題材として今さらな感じがあったかもしれない。
それにまた台本も自作というのがワーグナーの流儀だった。

おおざっぱだが参考になれば。