改めて、3つを聞き直してみました。

ゲルギエフ盤は起伏が豊かな名演奏だと思いますし、統率が取れている。乱れがありません。
おまけに、残響豊かな録音が素晴らしい。
これのどこに不満があるのか自分でも不思議なんですが、起伏の伏の部分において、
情緒が豊か過ぎると感じてしまうのかもしれません。
そう感じるのは、トスカニーニから入ったせいも大きいと思います。
情緒を廃して、もっと自然に、そしてもっと威厳をもった世界を見せて欲しい。
欲張り過ぎですね。

ムーティ&スカラ座盤は、そういう要求に近い。
ただ、パバロッティが技巧を抑えて歌っているとはいえ、
ディ・ステファノと比べてしまうと、、。

ディ・ステファノが特にそうなんですが、トスカニーニ盤の歌手陣は、歌唱にわざとらしさがない。
普通に話すような感じに聞こえます。それが、(一応)レクイエムであるこの曲には合っていると感じてしまう。

指揮者の、魅せることより本質を追求しようとするかのような姿勢と、歌唱の自然さで、
私がもっとも荘厳な名演と感じるヴェルディ レクイエムは、今のところトスカニーニ盤のようです。

トスカニーニ盤賛辞の個人blogのようになってしまい、すみませんでしたが、
引き続き、ステレオ録音でトスカニーニ盤を超える、あるいはそれに迫る演奏を探してみたいと
思っています。