>>66
一部の超傑作の話をしているわけではないことくらいわかるでしょ。
現代音楽もそう。一部の超傑作は他に比べようもない強烈な個性を放っているよ。
つまり、やはり作品個別の良し悪しの話なんだわ。
現代だから個性がないとか、古典だから個性がない、ジャズだから・・・。
そんなことはありえないんだよ。
どのジャンルでも、多数の駄作は何かに似ているし、少数の傑作は個性が光っている。
それと、人間は普段から見慣れているものほど細かい違いを認識できる、という性質を持つ。
例えば日本人から見ると、黒人はみんな似たような顔に見える。
これが黒人から言わせると、「日本人はみんな同じ顔じゃないか」となる。
ジャズをほとんど聴かない人にはジャズがどれも似たようなものに聴こえる。
クラシックをまったく聴かない人は「クラシックなんてどれも同じじゃん」
現代音楽を聴かない人は「どれも似てる」
となる。
アフリカの原住民でなければ、彼らの音楽を「どれもボコボコ太古を叩いているだけじゃん」と感じるし、彼らからすると「西洋の音楽ってのはまったく単純なリズムとわけのわからんメロディーばっかりで、どれも同じでつまらん」
となる。
イスラムやインドから言わせると「西洋音楽の多くは四分音がないから深みがない」である。(そういった可能性の狭さに疑問を持った近代の作曲家が微分音を取り入れていったわけだ。)

大事なことは、日本人を見分けるのが苦手な黒人と、黒人を見分けるのが苦手な日本人と、どちらも決して絶対ではなく、どちらにも優位性が存在しないということを覚えておくことだ。