>>49
>社会の全体的状況のなかで芸術を考える、という点では最初期から一貫していますよ。

それはその通りだと思います。
芸術のことだけしか考えないような近視眼的な思考を、
アドルノは一度たりとも持ったことはないでしょう。

ただ、そのことをもってして、
彼が当時の政治状況をリアリティをもって受け止め、
そしてその政治的リアリティと芸術との関係を真剣に考えていた、とは、
どうしても考えにくいのですよ。

「次の衆院選で自民がどれだけ議席を減らすか」的な
「狭い意味での政治」と書かれていますが、
当時のドイツ、オーストリアでは
「次の総選挙でナチスがどれだけ議席を獲得するか」は
もはや「狭い意味での政治」ではありえない状況だったわけですから。