>>100 >>101
アドルノの理論家としての姿勢が「硬直」している、
というのはその通りだと思います。

ただ、アドルノを(あえて)弁護するなら、彼は、音楽なら音楽の、
すべての事象を包括するような理論を構築することを最初から拒否しています。
そんな「理論」は偽りだ、というのが彼の考えでしょう。

彼の音楽論は一面的だと私も思いますが、同時に確信犯的に一面的なんだろうな、
とも思います。おそらく意図的な物分りの悪さと、>>92で挙げたクルト・ヴァイル評のように、
「理論の不整合」を馬鹿正直に告白してしまうところが、とても面白く感じられます。
アドルノの理論をアドルノ自身に適用すれば、そういう「破綻」にこそ真実が宿る、
ということになるのでしょう。