種明かしに入る前に、一つ大事な寄り道をしておきましょう。

毎年、1000人からの人が全国の音大のピアノ科から巣立っていきます。
でも、大手マネジメントがマネージし、CDも何枚も録音でき、コンサートにも引っ張りだこという
真の勝ち組は平均して一年に一人か二人です。これを第一群と呼びましょうか。
率で言えば0.1%とかの超狭き門です。
次に、音大で教えたりしながら時にはCDも出して、たまに開くコンサートが専門誌に取り上げてもらえる人たち。
これを第二群と呼びましょうか。このクラスでもせいぜい2~3%でしょう。
それから、街のピアノ教室の先生をしたりしながら何とか音楽に関わっていけているレベルの人たち。
これを第三群と呼びましょうか。ここでもせいぜい5%いるかどうか。
残りの圧倒的多数の人は夢破れて普通の会社員や主婦など、音楽と関係ない生活を送るしかないのです。

さて、ここで川上女史は第何群に、佐伯女史は第何群に属するのでしょうか。
川上女史は何度かコンサート評が専門誌に載ったことがありますが、第二群というには実績不足です。
が、第三群よりは環境と実績には恵まれています。第二群と第三群の境界線上といったところでしょうか。
佐伯女史は残念ながら今はまだ第三群でしょう。けれども彼女は若い。
それゆえに今後の精進次第では上に行ける可能性もあるかもしれません。

ここに今回のヨイショレスを解く鍵の一つがあるのです。