>>482
フルトヴェングラーとレッグの関係はなかなか単純には片づけられないですよ。
最初トリスタンのプロデュースからレッグを外すよう強硬に主張したのも事実なら、
レコーディングが終了したとき、そのプレイバックを聴いて感動し、レッグに対して
この録音は真の意味での共同作業なのだからぜひレッグの名前もレーベルに印刷
すべきだ、と最大限の讃辞を贈り感謝したのも同じフルヴェンなのです。
だから関係が切れた、と単純に言い切るのも正しくない。もしそうなら、晩年まで続く
シュヴァルツコップとの共演にも支障があったはずです。1953年のザルツブルクでは
その必要は全然ないのに自らシュヴァルツコップの伴奏ピアニストを買って出て
ヴォルフリサイタルを実現してさえいる。このあたり、どこかでレッグとの関係を
修復しておきたい、といった巨匠のホンネが見え隠れするように思うのですが。

結局はフルヴェンの執拗なまでのカラヤン嫌い、2人の指揮者の激しい確執(フルヴェンの
方が大人げなかったと思いますが)のとばっちりを受けた損な役回りだったと思いますね。