ただはっきりしているのは、終楽章コーダのアンサンブルはEMI音源が崩壊しているのに対し、
バイエルン放送音源では何とか持ちこたえていたり、第3楽章のヴァイオリンの出が違ったり、
トランペットやトロンボーンのバランスが大きく異なるなど、
演奏そのものの差異が認められる部分が多いにも関わらず、
部分的には両者が完全に一致するところも存在するということです。
この事実は、どちらかが2種のテープの継ぎはぎをしたということを示すことにほかならないため、
1955年に商品として発売されたEMI盤が、「より良い状態にするための編集」という
レコード会社がよく採用する方法論を反映したものであるという仮説が有力とも思われます