あの演奏は客席で聴いていたが、CDやDVDで真価を知るのは難しいと
思う。

何しろ途方もなくスケールがでかく、「え、この曲にこんなところあった
っけ?」と思ってしまう新発見も随所にあって、何だか朝比奈さんに試さ
れているような気がしたものだ。

N響もいつもの冷静(冷淡?)な顔をかなぐりすてて必死に演奏している
ことが手に取るように分かったし、実際テュッティではあのNHKホールが
小さく感じるほどの凄い音で轟々と鳴っていた。もっとも、少々力みすぎの
ようにも思えたが。

終演後は、一緒に行った友人たちと祝杯を上げに渋谷の街に繰り出した
のが昨日のように思い出される。あれからもう12年か…