「アマデウス・終楽章」

・・・サリエリに殺されかけたモツは身の安全の為、過去を隠し
モルゲンバッハと名を変え、ハンブルクで作曲家として生きていた。
ベトの名声はそこにも嫌という程届いていた。自分の曲は見向きもされない。
僅かな自尊心さえズタズタにされる日々。天才少年の末路。
老人となった彼は、自分を「過去の人」に追いやった憎むべき街、
しかし懐かしい、あのウィーンに秘かに舞い戻る。

〜1824年、ウィーン〜

使用人を買収し第9草稿の写しを入手したモツ。
譜面を一見して、激しい動揺を隠せないモツ。驚愕、嫉妬、そして苦悩。
狂気にかられた彼は、第9初演当日、恐ろしい計画を実行に移す。
かつて自らが受けた忌わしい犯罪を、今度は自らがベトに行おうとする背理。
葛藤、悲嘆、狂乱。
聴衆は「歓喜の歌」を聴くことが出来るのか? 終楽章で一体何が?

「モルゲンバッハさん。あなたにはお会いしている筈ですよ。33年前に。
その頃は違う名でしたね。神は何と粋な取計らいをされるのでしょう!
あなたは生き延び、今日を迎えた。
御覧なさい。誇らしいルートヴィヒを!彼が私の教え子です」

「私ではなく神により、精神においてあなたは前世紀に死んだのです」

晩年のサリエリ(1825年死去)との衝撃的な再会シーンなど、スリル・見せ場満載!
全篇に底流するアマデウスの心の悲痛な叫び、そして嘆息。
真の人間劇、究極の悲劇として完結する「アマデウス」。乞うご期待!!!

「あなたを愛した神が、あなたを殺した」

「さようなら。わたしのヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト」