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0447名無しの笛の踊り
2008/07/22(火) 23:35:38ID:AoTL0OTbこれだけで終るのも何なので、今週のスケルツォ。弦楽四重奏曲第10番D.87(Op.125-1)の第3楽章、Scherzo,Prestissimo。
この曲自体、実際の作曲時期は6番と7番の間なのがずっと勘違いされていたもので、その理由は、なぜかこの曲だけ
かなり気合の入った書法で書かれていて(寄宿舎を離れて教職に就き、交響曲第1番を書いたころの作曲です)、
散漫さがあまり目立たず、和声的な変化も豊かでフィナーレは後期の予告とも取れるその完成度の高さから
でしょうが、あと、前述の「私的」四重奏群の中で唯一、メヌエットでなくスケルツォを採用していることです。
初期ベートーヴェン的な逡巡があったのでしょうが、3年後の11番もメヌエットですから、興味深いところです。
ことによると(調べないで書きますが)シューベルトの初スケルツォという可能性もあります。
このスケルツォ自体の出来も、曲全体の出来栄えに埋もれないもので、短いですがいきなりの装飾音符+幅広い跳躍の連続、
きわめて快活な曲想でフモールに富んだなかなかのものだと思います。トリオが妙に単純な書法になるのも面白い。
また冒頭のEs-durの音階を上がっていく動機は、第1楽章の頭から持ってきた全楽章を統一するもので、
どこまで意識していたのかはちょっとよく分かりませんが、とても興味深いのは確かです。
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